「ドキュメント72時間」in礼文島

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年8月 トピックス】

岡山支部 岡山Bさんからの投稿

◆年末、視聴者による年間リクエストとは別に、夏に関連する内容、8月10日深夜、5本立てで再放送があった。
昨年年末にも放映された『礼文島のユースホステル”桃岩荘”』での“ドキュメント72時間“がその一つ。

この宿は日常とは異次元!宿にあって宿にあらず、宿泊客の”自宅”なのだ!

宿側の”おかえりなさ〜い!” に対して ”帰りました” と答えて客は敷居を跨ぐ。敷居が高いか低いかは“客の心”が決める。(それだけの覚悟がいる)
初めての人もいれば、30年ぶりや、50年ぶりに再来した人、その人は宿のサポーター(従業員)になって2年目と言う。

6〜9月の夏の4ヶ月限定の営業。
礼文島、ある意味、最果てのユースホステル。宿泊客は各人の人生を凝縮し、自分と向き合い、自分の殻を打ち破る為に自問する場所ともなる。

先の敷居の高さは”偉大なバカ”に成れたものにはその敷居さえ無くなる。これが中途半端なバカのままだとまだ高さが残る。”郷に入れば郷に従う”、これが唯一の掟♬
管内一斉放送の”作指指示”これがユースホステル全体のイベントの仕切りの合図となる。ギターの伴奏に声を揃え歌う、お掃除タイムもテンション高く皆で働く。
せっかくユースホステルを利用したんだから、バカ(出来れば偉大なバカ)になる事を楽しまないと勿体ない。(笑)

◆何か、ひと昔の 学生寮生活の様な体をなしてくる。鳳陽会会員においても、亀山世代(鳳陽寮生活経験者)は鳳陽会に対する想いは熱い! そして、バカを超越した“偉大なバカ“も多い。

宿に来る前は”悩める仔羊”…宿に来て羞恥心を捨てる事が出来た“偉大なバカ”は、自分は何者なのかを確認して、自信を持って前に進む。

紹介された悩める仔羊たち…
-ある研修医は今後の専門医の進路に悩む、その答えを確認
-18歳浪人生活…宿に来るとリヤカーを引き北海道一周を目指す者、竹馬で一周を目指す者を知り…何とちっちゃな18歳の自分…もっと気楽に生きようと生き方を見つける
-子育てが一段落、20歳の時どうして来訪した自分なのか?35年ぶりの再訪、そしてその時を再現回収
-宿で出逢った男女が夫婦になり、子供も連れ、一家での宿泊
-波瑠間島からの医師、最北端の医師に教えを請いに来た

◆早朝からの島のトレッキング18kmを踏破するメニューに参加すると“桃岩荘“の肝に出会える。
終盤のトンネルに差し掛かると、「一番大切な所に手を当てて、ぐっと掴んでポイっと捨てる」。 『羞恥心』、さようなら
その魔法の儀式で、“悩みのトンネル“を抜け出す!

自分自身、それなりのバカだが、“偉大なバカ“になる為、最果ての地、一度は訪れたい!

フェリーに乗って帰路につくお客さんも宿側はみんなで見送りだ。宿側「いってらっしゃ〜い、また来いよ〜」。

これに対して、お客は「またくるよ〜」と……
こころもこだまする。

(岡山B)

宿の中で・・・

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