小さい秋 見つけた

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年9月 トピックス】

学37期 上野啓

◆東京青梅の御岳溪谷にある、空き家となっていた妻の実家をリフォームして4回目の夏を迎えた。

築50年を超える古家であるが、母屋の横には、囲炉裏も備えた離れがあり、古民家の佇まいがある。

今年で結婚30年、当時大阪に勤務し、福岡の出身の私に嫁ぐ事に反対する義父に会いに行ったり、娘が生まれてからは、孫の顔を見せに行ったりした場所ではあるが、その頃は何かいつも遠慮がちに訪れていた様に思い、寛ぐ場所ではなかった。

妻にとっては、生まれ育った場所ではあるが、義父の晩年は、自宅介護の場所でもあったので、子供の頃に楽しんだ奥多摩の自然や、気候を感じる余裕さえなかったのかもしれない。

◆信じられないかもしれないが、今年の夏も、夜はエアコンなしで過ごす事がでた。

山から吹く風が多摩川の清流で冷やされて、窓を開けると天然のエアコンとなる。

自宅からも車で1時間あまり、比較的近いこともあり金曜日の夜からの週末をここで過ごすことが定着しつつある。

ここ数年の災害級の猛暑の夏から避難するには最適な場所である。

◆夏の涼しさに加え、四季折々の御岳渓谷の景色や野鳥の囀り、徒歩圏内には、美味しい蕎麦屋や蔵元の小澤酒造、そして最近はカフェやジェラートなどのお店もオープンして、自然の中で素材を生かした味覚が一年を通して楽しめる。

また、趣味で昨年から始めた低山登山向けの山も、あちこちにあり、日帰り登山も週末の楽しみとなった。

登山は一日で1500カロリーは消費するので、そのおかげか、体重や体脂肪も減少、還暦手前でメタボ予備軍から脱出した。

◆9月に入っても続く猛暑であるが、夜には、秋の虫の合唱が始まり、山では栗の実が少しずつ大きくなってきた。

さてそろそろ、衣替えの準備を始めるか。

学37期 上野啓

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