山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2026年2月 トピックス】
岡山支部 岡山Bさんからの投稿
◆電気製品家電さまが”宝”であった時代についても蛇足として検討しておこう。
それを一番象徴するのがテレビであろう。
先ず高価であったこと。そして、それぞれの家庭事情にもよると思うが、床の間、またはその近くにおかれ、宴席で言うと先ず床柱に近いところを背負い、上座に鎮座しているお宅も多かったはずだ。
その上、木彫の家具のような中に潜むブラウン管の画像(ほぼ仏壇のなかの仏像)、そうでなくてもビロードの淵付きの高級な布に覆われ、使用するときはその布を開けたからでないと視聴できない。そんな流儀が各家庭にあったのではないか?
一般的に多くの家電において、今のような乱暴な立ち位置にはなかった、そのことに頷いて戴けるだろう。
◆いきなりであるが、ものづくりには垂直統合型の生産と水平統合型の生産様式がある。
嘗てのモノづくりには垂直統合型の生産が主流であった。顕著な例が自動車業界であろうが今は違う。
ブランドマネージャーと言われる責任者がいて、ある車種について、商品計画から商品開発、販売促進、その車種に関する一切の責任を持つ人の存在。
重要部品についてはメーカー側が図面を用意し、部品メーカーの指示をし、メーカー側の意図に合うよう品質調整、納入までやらせていたのだ。極端な話、同じ機能を持つ部品でもその車種毎に専用部品の多くが存在し、多段階において、型管理、部品供給量、点数、その供給・提供に多大な工数を要していたのである。
一方水平統合型の生産様式をあまりに簡易化したとの批判は敢えて受けるとして、次のように掻(か)いつまむことが出来る。
良い性能で価格的にも競争力のあるものなら、メーカーの系列を問わない。一般的に汎用している部品で、良いものであれば、何でも構成部品として組み込むのだ。
「ダボはぜ」
従来の価値観でいくと節操もなく、貪欲で愚かなことと言う意味だったかもしれない。 どんな状況でもどんな餌でも食いついていく!
「ダボはぜ」
◆現在はこれがモジュールとして部品を構成し始めたものづくりでは肝要となってきているのではないか?
そして、部品が電子部品化していく中で、修理していくのも人間の技量は勿論あるが、ユニットとしての交換、モジュール化した部品単位での部品交換で修理対応となる。個々の部品の修理に手間暇をかけて直すことは是とされない。
この段に及んでは家電さまが「家宝」であった時代は過ぎ、ある年限を経った家電さまは「家“放”」となってしまったのかもしれない。
完

