山口大学経済学部の同窓生(学21期)がファンタジック山岳ミステリーを執筆しました。御室 簾(みむろ・れん)のペンネームで「日月(にちげつ)の出会う時 1969+48」(文芸社 定価本体500円+税)を刊行しました。
物語は大学闘争が燃え盛っていた1960年代末期、ある学生の街と北日本の山を結んで展開します。具体的な地名は明記されていませんが、「丘の上に立つ教会」「寮のストーム」「鶏料理の伝説的な店」「桜と蛍の清らかな川」「新緑の中の五重塔」ーなど、読む人が読むと、山口の街と山口大学が舞台であることが分かります。
主人公の学生はひと夏、北日本の山小屋で長期間のアルバイト。山の仲間たちと深い交流を結びます。大学を卒業して会社に就職。定年退職を控えた最後の出張の帰途、48年前の記憶を呼び起こします。そして主人公はなにかに駆り立てられるかのようにあの山に向かうのです。
山大同窓生にとってあの時代の青春を思い起こす小説です。読後、深々とした余韻にひたることでしょう。アマゾンでも購入できます。ご一読ください。