社会人となった23歳の頃、人から誘われて、演劇鑑賞のサークル的なものに入り、舞台を見始めました。
入社して初めての勤務地が地元の広島となり、配属となった頃です。
高校時代には幽霊部員に近かったが、演劇部に入っていて、発声練習やら、メイクの練習をしたりしましたが、演劇部員とは名ばかりで、同級生に頼まれて人数あわせに協力した程度の記憶しかありません。
ただ、どういうわけか、高校時代の卒業アルバムには、演劇部員として写真が出ていて何かにつけ有難い。
演劇部の顧問が、地学の先生をされていた山田洋次監督の弟さんだったというのは後で知ったのでしたが。
20代の前半から始まった演劇鑑賞は33歳で広島を離れるまでに、文学座、俳優座、劇団民藝等の新劇中心に8年間で100公演以上観るところとなった。
サークルに入っていたので、公演後はいろいろと寸評会的なものをやったり、台本を事前に入手したりして、鑑賞中心ではあったが、結構、演劇青年でした。
その上、広島に来る劇団四季や宝塚公演やテント劇場も好きで見たりした。
地元の広島大学や比治山公園でのテント劇場は臨場感があり、観客である自分が舞台に上がって演じたくなるような気分にさせるものがあり、虜になった。舞台と観客席との敷居を感じさせなかった。
東京に転勤になって以降は仕事が俄然忙しくなり、帰宅出来るのも遅くなり、演劇鑑賞どころではなくなった。
その後は知り合いの女性が小さな劇団にいて、数年に一度、お付き合いで見る程度でしたが、最近、縁あって演劇鑑賞を再開しました。
広島と違って東京は舞台の公演回数も多く環境的にも恵まれているので何かにつけ楽しみです。
写真は文学座の北村和夫さんと杉村春子さん
(学22期 Y・Y)