山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部
【2023年2月トピックス】
【安かった授業料】
大学・・・いい響きだ。
大学を卒業して50年。思えば遠くへきたものだ。
入学当時は授業料は安く、牧歌的な学生生活を過ごせた時代だった。
今から思えば、入学当初の授業料は12000円だった。
月に直せば1000円だ。
当時アルバイトの時給が120円~150円程度だったので、8時間働けば約1000円。すなわち授業料が1日のアルバイトで賄えた。
当時のタバコの値段を見ると、セブンスター1箱が100円。つまりタバコ10箱分。当時1日1箱吸っていた私の場合、3日で2箱に抑えるだけでひと月の授業料が捻出できる計算だ。
◆インフレ期
しかし、ここに物価高騰の波が押し寄せた。
私が入学した年は1971年(昭和46年)4月。第一次オイルショック(1973年秋)まで間があるが、経済はインフレ期に入っていた。
絵に描いたような見事なインフレ期だ。
国際的な食糧危機から食料品の価格が高騰、石油も1ドルから2ドルへ急騰する中、1971年8月にニクソンがドル防衛策を発表。
円が1ドル360円から308円に切り上ることになったため政府は景気対策を打つ。また、折から湧き上がった列島改造論(1972年6月発表)から土地も高騰し、給与も前年比20~30%増と高騰した。
学費(国立大学授業料)はどうか。
◆それでも安かった授業料
学費は年間12000円から、翌年には36000円に3倍になり、吉田キャンパスの正門わきには、「学費値上げ絶対反対」のゲバ文字看板が立てかけてあった。
それでも、相対価格としての授業料は安く、親がサラリーマンの貧乏学生だった私にとって、大変ありがたく、授業料の捻出に振り回されることなく、恵まれた学生時代を送ることができた。
◆最近の授業料
最近の国立大学授業料を調べてみると、国立大で年間53万円程度。月に直せば約4万5千円だ。
1週間に何コマかの授業、授業がない日もあろう。夏休みはたっぷりあるし、冬休みはある。
コロナ禍では休みとなり、オンライン化した。
しかし、授業料は下がっていない。
またオンラインといえば、MOOC(ムーク:Massive Open Online Course)で無料のオンライン授業が受けられる。あえて言えば留学する必要もない。しかもハーバードやスタンフォードなどの著名な教授の授業であり、修了証書も出る。
こうした中での年間授業料53万円だ。
タバコの値段を物差しに取ると、セブンスターが560円なので、1日ひと箱のタバコを止め、禁煙しても1万7千円にしかならず、とても授業料は捻出できない。
アルバイト代で考えると、アルバイトの時給が1000円とし、1日8時間働く計算では8000円となり、5日半の働きが要る。
月曜から金曜まで5日間働いても、残念ながらひと月の授業料は捻出できない。
私の時代はインフレ期。授業料も上がって行ったが、やはり安かったことは間違いなく、授業料の捻出に気を砕くことはなかった。
仕送りをしてくれた親にとっても、さしたる負担ではなかったのではないか。
現在の学生諸君に比べると申し訳ないが、恵まれた時代だった。
・・・続く
(学23期kz)
山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部
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私が入学した時も授業料は年間12,000円でした。
京都の私立のR大には合格していましたが、親の負担を考えると入学金は払わずにいて、山口大学を落ちての浪人覚悟でした。
5年かけて何とか卒業し、両親にも心配をかけましたが、金銭面では国立大学の学費は当時安く、親孝行したと思います。
3歳上の兄も国立大学に入り、何とか5年かけて卒業し、親孝行したと思います。
因みに私は当時、セブンスターを1日に2箱半吸っていみした。
(学22期 Y・Y)
私もセブンスター派でした。他のタバコとちがってほのかに甘く、うまかったですよね。しかし2箱半はなかなかのものです。私も酒が入れば、3箱に届いていました。
kz131810さんもセブンスター派でしたか。
一時期チェリーも吸いましたが、行き着くところはセブンスターでした。
社会人になってもヘビースモーカーは続き、オフィスの書類が炎上したり、通勤の朝、食欲もなく顔色も悪い状態が続き、高価な禁煙茶を飲みましたが、辞められませんでしたが、25歳の時に意を決してきっぱりと辞めました。