山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部
【2023年2月トピックス】
鳳陽先生はどのようなお顔立ちだったかご存知か。
先生の画像はないかと問われたことがある。
以前、上田鳳陽先生についてこの欄で書いたことがあるからだ。
(トピックス・アーカイブ参照:2022年3月16日掲載「上田鳳陽先生」)
そういえば鳳陽翁の肖像画は今まで見たことがない。
しかし山大の建学の祖だ。
ないことはないはずだ。
何かしらあるのではないかと思い、探してみた。
◆画像を求めて
インターネットでは出てこない。
それでも何かしらあるのではないかとヒアリングを掛ける。
先ず国会図書館。
尋ねると、「上田鳳陽」で4件ヒットしたが、画像はないという。「幕末維新人物ガイドブック」を出している山口市ふるさと創生部文化交流課に問い合わせたらいかがかとの示唆を受ける。
しかし鳳陽翁は幕末の人物ではない。
それでも一応山口市に問い合わせてみると、やはり画像はないとの答えが返ってきた。
次は山口大学広報課。
創基100年、150年、200年とイベントを催したはずだ。
しかし、ここでもないとの回答。
山口県立博物館に聞くも、ここでも空振り。
ただ、博物館では上田鳳陽先生についての著作を書かれた職員の方と話ができたが、その職員の方は画像がなかったため、代わりに大内御堀にある鳳陽翁の墓の写真を掲載したそうだ。
その職員の方から、県の文書館に問合せをしてみたらどうかとのアドバイスを受ける。
ここでダメならすべはないのだろう。
以前、どこを調べても分からなかったときは、旧い歴史に関して専門家が頼る県立文書館に尋ねたことがあり、ラストチャンスという気持ちで問い合わせた。
県立博物館に電話がつながる。
ここでアドバイスを受けた。
「山口大学図書館で聞かれたらいかがですか」
・・・
それでもめげずに、万が一と思い、山大図書館に問い合わせるも、予想を裏切る結果が待っているはずはなかった。
◆作画
建学の祖といえば大学の顔だ。
肖像画が一万円札の絵柄として使われている建学の祖もいる。
しかしそれは私大の話だ。
幕末から維新にかけて英傑が独自の建学の理念を掲げて建学したのは私立大であり、官製大学の場合は事情が異なる
しかし、やはり母校には建学の祖・上田鳳陽翁の肖像画が欲しい。
上田鳳陽先生といえば、残念ながら先生の著作物も見当たらない。このため上田鳳陽研究家もほとんどいないのだろう。しかし、建学の祖・上田鳳陽という名前だけが強く残っている。
やはり肖像画が欲しい。
そこで、画像がないことを奇禍とし、この際、肖像画を作ったらどうかと考えた。
手掛かりは、無きにしも非ず。
上田鳳陽先生の人物像として、山大の資料に鳳陽翁の人物像について以下の説明がある。
読書家で探求心旺盛。
時に真理発見に狂喜し、時に自らを罵り哭くことあり。
晩年も健脚、健眼、食欲旺盛で髪は黒く、情にも厚かった。
長命であり85歳で没。
◆私案
そこで画像を作るにあたり、思いつくまま私案を述べてみる。
第1案 学生、教職員、同窓生など山大関係者からイメージ画像を広く公募。
第二案 芸大、専門家に作画を依頼
第三案 幕末から明治にかけて活躍した長州藩・英傑の合成写真(モンタージュ)作成
第四案 AIによる作画(生成AIについては後述)
以上四つの案が難しければ、上田鳳陽翁を諦め、別の「中興の祖」を探すという手もある。
しかし、これはこれで選定が難しく、意見がまとまる可能性は低い。また、「上田鳳陽」に比べて知名度は格段に落ちるだろう。
やはり作画だ。
特に最近のAIはすごい。マイクロソフトやイーロン・マスクらが出資する米国の非営利団体AI(人口知能)研究所が開発したOpenAIはチャットGPTがはやり始めたが、作画ができるツールがある。画像生成AIツールの「DALL-E」(2022年7月公開)、より進化した「DALL-E2」がそれで、文章を入力すればAIが作画してくれる(有料、最初の数枚は無料らしいが)。
画像を作るに当たっては色々なやり方があるだろう。
何も一度で決める必要はない。
山大関係者で論議し、上田鳳陽先生のイメージ画を創り出す。
大学祭、文化祭などでのイベントにしても良い。
学生たちにとっても、作画のために鳳陽先生のことを調べ、山口大学の来し方を振り返るのも、意義あることになるのではないか。
山大関係者にとって、おもしろい作業になるように思う。
(鳳陽会東京支部事務局長 葛見雅之)
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