日本寮歌祭で鳳陽寮寮歌を熱唱

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2023年 11月トピックス】

第63回日本寮祭が令和5年11月26日、東京都荒川区のアートホテル日暮里ラングウッドで開催されました。全国の大学の同窓生らが参加。母校の寮歌を歌いました。山口高商の伝統を受け継ぐ山口大学経済学部同窓会、鳳陽会東京支部の有志は鳳陽寮寮歌を熱唱しました。

◇開会式で檄(げき)

午前11時から開会式が始まりました。全国の大学の参加者たちは「日本寮歌祭」と染め抜いたハチマキを締め、一体感が高まっていきます。日本寮歌振興会の高井和伸会長、日本寮歌祭実行委員会の藤村延魚委員長らがあいさつ。旧制姫路高校卒業の故奥村豊氏が記した檄(げき)を鳳陽会東京支部支部長、塩塚保が声高らかに代読しました。

◇ 寮歌高唱

参加者全員で乾杯。さあ、寮歌高唱が始まります。

わが山口大学経済学部は前半に登場しました。山口高商の校章が入ったオレンジ色の法被(はっぴ)を着用。壇上に立ちます。袴に高下駄の木村進リーダー(学11期)が指揮をとります。同窓生は肩を組み、明治時代、佐々政一作歌の鳳陽寮寮歌「花なき山」を1番から4番まで熱唱しました。

 寮歌は続きます。一高寮歌「嗚呼玉杯に」、三高寮歌「紅もゆる」、四高寮歌「北の都」、五高寮歌「武夫原頭に」・・・。 

 閉会式では全員で「蛍の光」を歌い、別れを惜しみました。

◇鳳陽寮

鳳陽寮は1970年代まで山口市亀山の近くに健在でした。

歴史を感じさせる木造2階建て寮舎が建っていました。

鳳陽寮は南寮、中寮、西寮、北寮、そして西北寮で構成されていました。

それぞれの寮に寮長がいて、独自の寮風、寮歌を受け継いでいました。「ストーム」のやり方も異なるのです。

 新寮生は入学早々に行われる歓迎コンパで先輩から寮歌を教え込まれます。鳳陽寮寮歌「花なき山」、山都逍遥歌、北寮、南寮、中寮などの寮歌・・・。たくさんあって覚えるのが大変でした。なぜ、北寮生が他寮の寮歌を覚えなくてはならないのか。それはストームの際、他寮の寮歌も歌わなくてはならないからです。

 各寮はことあるごとに一の坂川沿いの惣野旅館でコンパを開きます。酔いしれ果てて意気揚々と鳳陽寮に帰ってきます。寮長が寮内放送で荒々しく「ストーム」を告げます。全寮生は読書や酒盛り、麻雀、睡眠など一切の用事を中断し、ぞれぞれの寮の入口で待ち構えます。酒に酔ったストームの一行が現れると、各寮の寮歌を歌います。最後に肩を組んで山都逍遥歌を歌うのでした。

 鳳陽寮は閉寮となりましたが、寮歌は山口大学経済学部の同窓生に愛されています。同期会、支部総会、そして通常(全国)総会で先輩から後輩へと歌い継がれていくことでしょう。

 (鳳陽会東京支部 支部長 塩塚 保)

2023年日本寮歌祭 山口大学
日本寮歌祭に参加した同窓生
長崎大学
熊本大学
琵琶湖周航の歌
北海道大学
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早稲田大学
東京大学

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