金子みすゞ 見えないもの

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2024年 12月トピックス】 

金子みすゞの詩をひとつ

「星とたんぽぽ」

青いお空のそこふかく、

海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

◆慈愛の眼差し

すべてのひと、すべてのもの。

すべてがかけがえのない存在。

見えない存在、隠れた存在にも、眼差しを向ける。

慈悲深いまなざし。

見えないものの中にも大切なものがあり、

真実がある。

サン・テグジュぺリも言う。「大切なものは、目に見えない」

本当に大切なものは・・・隠れて見えない。

・・・若い時には解らなかった。

金子みすゞが詩を書き始めたのが20歳の時。

26で亡くなるが、彼女には解っていたのだ。

(学23期kz)

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