山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2024年6月 トピックス】
私は山口大学経済学部を卒業、東京の商社に入社しました。
入社後も空手修行を続けたのです。
◆米国 ワシントン空手協会
商社の仕事辞めて故郷の北九州に帰ろうと思ったのに、何故か、ズルズル、東京に。
30歳。アラスカの魚業務で、米国ワシントン州(太平洋岸)の都市、シアトルに約2年。
現地は宣伝上手なテッコンドーがブーム、見学行ったが、空手のコピーで
型が見苦しい。つまんない。
アパートの近くに地味な空手道場見つけ、行きました。
優しそうな紳士の米国人がまるっきり日本スタイルで稽古、いい感じ。
稽古したい、と言うと
「今、ボスが公園にデモンストレーション行ってる。帰るまで待ってて」
しばらくして、顔にバンドエイド貼ったワシントン州チャンプの凄いのが帰ってきました。
「本部に日本語出来る先生いるから、そっちへ行きな。」
2000ドルで買ったボロ車で即本部へ。
協会長はポーランド人で、奥さんは日本人。本部師範はハワイ日系人で
全米トップになってます。
「暴力は振るいません。何があっても訴えません。料金これこれ。
違約罰金これこれ。」
流石、米国契約社会、サインして入門しました。
流派が違うので白帯つけて、初心者の顔して、舐めてかかる金髪色帯を蹴り飛ばしてストレス解消。
中には、これが同じ人類かと思われる、ゴリラみたいな男性もいます。
仕事に支障あるといけないのでフリースパリングは遠慮しました。
◆メキシコにて
その後何度かメキシコへ。危険度高い貧しい港町。
しょっちゅう行ってた港のバーで、日本船船員がホールドアップ、身ぐるみ
はがされ、泣いてることもありました。
私は、現地の人も負けるくらいのボロを着ており、海岸で石を割って見せたり、仕事仲間が吹聴、噂してくれてたので無事でした。
ある日、仕事場に娘が来て、いった。
「噂聞いたが、空手を教えて。」
町にはソフィアローレンみたいのもいましたが、この娘は私の倍ぐらいありそうです。
「プッシュアップ(腕立て伏せ)30回出来たらね」と丁寧にお断りした。
そのつもりでしたが、数日してまた来て「出来たよ」
止む無くご指導。
仲間も笑っています。
それから帰国。
静岡、自宅の神奈川でも爺空手を続け、何とか杖なしで歩いています。
(山口大学経済学部卒業 N)