2024年度 第1回「こころの語り場」の会に参加して思うこと

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2024年10月 トピックス】

MYZ(宇部山陽小野田支部所属)さんからの投稿

2024年10月5日記

今回の“こころの語り場”で目指すところは「若年層・シニア層に関わらず、仕事・進路決定・家庭の事など人生にはあまり回数が多くないかもしれないがここ一番という困難に向き合うとき、自分の全力を挙げて事に当たらないと物事は前進しないものです。この語り場のなかから、人を動かす気迫を身に付けることを願う」としている。

この会の手法は“読書会”と“意見交換会”である。

この度は河合隼雄著「こころの処方箋」の55作あるうちNo.12の「100点以外はダメな時がある」、他2~3のエッセイを紐解いた。

コーディネータは、薄井洋基氏(神戸大学名誉教授)と三島瑞穂氏(宇部フロンティア大学准教授)、参加者は20数名、老若男女7~8名のグループで3チーム、夫々にコーディネータが付き議事を進める。

薄井氏から今回の語り場の趣旨説明、それは、“読み合わせ”から各自の理解と気づきを深め、その後“モヤモヤ”“わからない”“面白い”などありのままに語り合い質問をお互いに投げかける。

そのことで“創発”への道筋が発見できるとのこと。

すなわち各自の暗黙知が共同化され新しい成果を生み出すポイントになる。

私は“創発”という言葉はよく知らなかったがインターネットで検索してみると“部分の性質の特性が単純な総和に留まらず全体として現れることを意味する”と、もともとは物理学や生物学で使われている言葉のようである。近年はイノベーションなど企業の組織論にも使われているとある。

最初のテーマは「100点以外はダメな時がある」、中々難しいテーマである。

ひるがえって私の場合にはどうだったのだろうか?

今までの人生でこんな状況に出会ったことはあったのだろうか?

「人事を尽くして天命を待つ」

この心境になったことは何度か経験したが、これが自分にとって100点であったかどうかは分からない。

この100点の意味は自分なりに最善を尽くせ、中途半端に事を終わらせるなという戒めなのであろう。

仕事、家族、友人、近隣の人間関係等々でオール・オ・アナッシング100点を追い求めるのは人生疲れる。

ここぞという時に自分自身で判断し、力を出し切ること。それは日頃から鍛えられた心身を持って初めて出来る事であろう。

この度は初めての参加であるが、老若男女が同じチームでいろんな意見を出し合い理解し合う。

今の若い人達の考え方に私達シニアが気づきそして学ぶ。

有益な企画に参加できたことを今後の糧にし、引き続き参加したい気持ちになった。

考えてみると私が会員として所属している鳳陽会、最近は総会などに若い人や女性の参加が少ないという課題を抱えている。

年1回の総会(支部)では確かにそうであろう。

様々な提案がなされているとも聞いている。

私が思うに、時代も考え方も変わり従来型の総会開催には前ステップも必要なのだろう。

各支部で月1回程度のこのような“かたり場”を企画し、様々な年齢層による語り合いの中で新しい“創発”が生じるかもしれない。

以上

コメントを残す