随筆 横目で眺めた経済学 その①

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年3月 トピックス】

◆「経済」は海の如し、「経済学」は森の如し

世の中、ほとんどがカネに関わっている。

民の世界も、官の世界も。

個人も企業も、国際機関もそうだ。

NPOもまた然り。

世の中、官民ともに、やりたいこと、しなければならないことは山ほどあるが、悲しいかな、カネがないと何もできない。

経済は海のごとし。

また、経済活動の中で化学や物理学のような自然科学とは異なり、また、その対極にある文学、思想・宗教などのいわゆる「人文」とのちょうど中間にあるのが「経済学」だ。

◆経済学部に在籍した縁で、これまで私が関わった「経済学」との繋がりらしきものを振り返ってみたい。

また、そこで出会った学者先生、研究者のみなさんとの触れ合うことができた。

もっとも、詳しい中身をつまびらかにすることには差し障りがある。

また、人との出会いについては、鬼籍に入られた方もおられるが、存命の方も多い。

このため、ここではこれまで経験したこと、触れ合ったことの表面をなぞるように語り、またそこで出会った方々との思い出話を素描したい。

◆学生のころ

私が経済学部に入ったのは、起業するとか、何か経済関係でコトを成そうと思ったからではない。

私の家族にも、また親戚を見渡しても、商売を生業にしている人は身近にいなかったため、企業や事業、カネに関してほとんど理解できておらず、恥ずかしいくらいウブだった。

そういう世界があることも良くは知らなかった。

中学・高校で勉強したのは、主に「国・数・社・理・英」だ。

今では、社会科の中で勉強するのかもしれないが、当時、社会科は地理と歴史が中心だった。

「経済」という言葉に「多少」興味があったのは、学校で習っていなかったためで、その未知の世界が新鮮に感じたからだ。

(学23期kz)

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