山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2025年3月 トピックス】
学23期 倉田一平
運河には標高差のない2点を結ぶ水平式運河(スエズ運河の例)と、標高差のある地点を結ぶ運河(パナマ運河の例)の2種類に大別されるようである。
閘門式のパナマ運河は、 太平洋側の平均水位が大西洋(カリブ海)のそれより24 cm高い程度だが、運河途中に26mの高低差があり、6つの閘門式のプールを設けている。
さて、水位高低差68mの運河を繋ぐ仕組みが存在するのをご存じだろうか。
筆者が1990年9月に訪問したブリュッセル(ベルギー)の西30㎞にあるロンキエール・インクライン(Ronquières inclined plane/ロンキエール傾斜面)がそれである。一言で言えば、水を張ったトロッコの中に船を浮かべて、ロープでトロッコを引っ張り上げる仕組み。ロンキエール傾斜面の長さは1,432m、高低差68m。船を載せるカゴ(ケーソン)の中に船を納め、ケーブルと貨車で引っ張り上げる。ケーソンの長さは91m、幅は12m、水深は3〜3.7m。
運河による内陸交通の発達した欧州ならではの知恵だと感心した次第で、その仕組みとスケールの大きさには驚いた。
その後、この運河は1998年に世界文化遺産に登録されたとの由。
学23期 倉田一平



