金子みすゞの作品 ②おもちゃのない子、ほか

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年2月 トピックス】

前稿で紹介した山口高校出身で、金子みすゞに共鳴する作家・頭木(かしらぎ)氏。

頭木氏本人は大学在学中に難病にかかり、10年以上の闘病生活を強いられたことから、弱者の視点で作品を作った著名な作家・文学者に寄り添った解説を得意とする。

◆絶望の側に立つ作家

頭木氏は絶望をうたうカフカを好んでおり、彼によると金子みすゞもカフカと同様、「絶望の側」に立った作家だとする。

頭木氏は、前稿で紹介した「積もった雪」に加え、金子みすゞの次の2つの作品も朗読によって紹介していた。

◆「玩具(おもちゃ)のない子」

玩具のない子が
さみしけりや、
玩具をやつたらなほるでせう。

母さんのない子が
かなしけりや、
母さんをあげたら嬉しいでせう。

母さんはやさしく
髪を撫で、
玩具は箱から
こぼれてて、

それで私の
さみしいは、
何を貰うたらなほるでせう。

「私がさびしいときに」

私がさびしいときに  よその人は知らないの
私がさびしいときに  お友だちは笑うの
私がさびしいときに  お母さんはやさしいの
私がさびしいときに  仏さまはさびしいの 

つづく

(学23期kz)

フランツ・カフカ

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