山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2025年5月 トピックス】
岡山Bさんの投稿
「らくたん」と文字を打ち、デジタル機器に文字の変換を求めると…
学生さんにとっては、”天国と地獄”の世界を平気な顔をして、すらっと提示してくる
「楽単と落単」、昔風に言えば、「楽勝、楽勝」と「鬼」となるかも知れない
教養部時代は顕著に、そして間違いなく「天国と地獄」が存在していた
今の講義は一般的に時間一杯の講義、レジメやらパワポってな事前の資料も充実しているらしい(先生によっては、着座し、自ら手書きしたノートを延々と喋り、学生にはその筆記を求める様な先生の方が稀かも知れない)
昔の先生には、紳士協定の様なものが暗黙に存在し、少し遅れてくるか、早めに切り上げるか、そんな先生は自ずと人気が・・・
他方、ぎっちり密度の濃い内容で構成された講義にも人気があった
普通1年経つと経済学部の専門に属する事になる
しかし、先ずは教養部時代に必要な単位数が各学群にあった
英語でも”参鬼”と言われていたS.M、もうひとかたの名前が出てこない…が3人の鬼がいた
ここで立ち止まっていたら、「SM」…もっとややこしい事になるので次を急ぐ
1年の時のクラス担当は稲田先生で、若き講師
我々学生に近い存在、そんな無碍な事はされてはいなかっただろう
2年になった時、鬼の一角、S助教授が担当する事に… 所謂、リーダー読本なら少し頑張れば、何とかなりそうだか、その年は、英作文を内容とすると言う半ば、当初から自分の成佛を願い、お経を覚えた方が良い状況…
しかし、”鬼の目にも涙”で死屍累々とされる様な無碍もこちらの先生もされなかった
意外や意外、一番の鬼門となったのは、第二外国語の中国語!
第二外国語では是非に選択すべし、そして楽勝、楽勝と先輩からもすすめられた『中国語』(ここからは二重括弧)
小川先生と言う好々爺は落単させる様な事は先ずない···伝説の好々爺。 そう信じて、中国語を希望した当時の経済学部の学生は多かった(概数だが7割位か?)
あまりの希望者に学籍簿か何かで半分に分けないときっと授業が成立しなかったのであろうか?
そこに現れし”荒武者”は教授に成り立てだったか、やけにやる気のあるY先生…
端っから楽勝で選択した第二外国語としての中国語、これが『中国語』になろうとは…
試験の結果は前期の落単者、記憶の限りでは半数近くが半期にして『落ち武者』としての『中国語』と付き合う事となる
後期はみんな真剣!
教養部の少し緩めの第二外国語では既になくなっていた
貴方はどう? はい!勿論、『落ち武者』です(笑)
望むと望まずとも1年半にも及ぶ『中国語』との付き合いに…
あぁ…天国と地獄…語学においても、専門の学部においても、それは待っていた
学部の中での外書購読、学科選考、ゼミ選考… 大河の流れ(人気のある道)を意識した訳ではないが、度重なる抽選漏れ…
ここでも、ある意味、落ち武者 しかし、”万事塞翁が馬”ってな展開も待っているから学生生活は捨てたもんじゃない!
本題の落単に戻そう
落単を機会かどうかは定かではないが、『中国語』を第一外国語として選択する猛者を生んだ
英作文もそんな真剣な取り組みはしなかった
あの時に帰って、「もし」が存在するなら、もっと英作文を、そして、第一外国語として、中国語を真剣に学んでいたならば…
「人生に2つの道が用意されていた時、若い時代は躊躇なく安易な道だけでなく、敢えて困難な道を選ぶ選択もある」
と言う事を知ったのは、社会人になって、かなりの年数が経ってであった…
(岡山B)