山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2025年9月 トピックス】
◆強くなった「なでしこ」
日本の男子プロはなかなか世界で勝てない。
他方女子プロの活躍は見事なものだ。
昔、世界のメジャーで勝ったのは樋口久子。
しかし、最近は良くメジャーでもよく勝つようになった。
2019年に渋野日向子が全英で勝ち、今年の夏には身長は150センチ、小柄で華奢な山下美優有が全英を制した。
片や笹生優花が2021年と2024年に全米女子オープンで勝っている。
笹生が大柄かと思いきや、馬場美咲(175センチ)、原英莉花(173センチ)に比べ、10センチほど低い165センチだ。
また、西郷真央、古江彩佳もメジャーで勝った。
メジャーに限らなければ、竹田麗央や岩井姉妹も世界で勝っている。
そういえば、畑岡奈紗、勝みなみもいる。
◆気になる韓国勢
昔は海外メジャーでも、日本国内でも必ず顔を出し、優勝をさらっていった韓国の女子プロ。
また、美形でスタイル良し、ファッション雑誌にもよく載り、それでいて好成績を上げる芸能人もどきの韓国女子プロが、多くの日本人ファンを引き連れてプレーをしていたことがあった。
しかし今や、韓国女子プロの影がどうも薄い。
どうしてか。
韓国国内のゴルフコースの整備も進んだことに加え、韓国内での賞金額が上がり、海外に出なくなったという。
そうかもしれない。
韓国の一人当たりGDP(OECD)は2022年以降、日本を抜いた。
日本に覆いかぶさる30年デフレ、円安、高齢化、生産性の低迷がもたらしたものだ。
◆効果的な練習
韓国の女子プロに日本人選手を評価させると、高速グリーンへの対応力、天候変動への技術的対応、ショットの精度の高さ、プレー終了後の時間をかけた練習といった要因を挙げている。
しかし、かつて韓国の女子プロ勢全盛だった頃、女子プロ同士が一緒に練習し合い、切磋琢磨しているという話が伝わってきていた。
勝てそうなプロになるとスポンサーが付くため、他のプロと一緒に練習するのは難しいようだが、実力を上げるには効果的なようだ。
先週の日本女子プロゴルフ(茨城・大洗GC)では、金澤志奈が地元茨城で桑木志帆とのプレーオフを制し、30歳と遅咲きながらメジャー初優勝という大輪の花を咲かせた。
プレーが終わった後抱き合って喜んだのは、一緒に練習してきた師匠格で元世界ラインキング1位の申ジエ・プロ。
申ジエに「ここまで育ててくれてありがとう」と金澤。
申ジエも「自身が優勝した時には泣かなかったのに、この日は・・・」。
◆来月、韓国で国別対抗戦
来る10月23日から、韓国で世界女子国別対抗戦が開催され、日本からは山下、西郷、古江、竹田が出場する。
この大会アンバサダーは、とにかく強く一世を風靡し、申ジエやイ・ボミに大きな影響を与えた朴セリ。
さて、日本勢が韓国でどのような成績を上げるのか、見ものだ。
(学23期kz)

