山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部
【9月 トピックス】
余り記憶も定かでない45年位前のことですが、演劇鑑賞を始めて、最初に強烈な印象を持ったのは文学座の杉村春子、北村和夫主演の「欲望という名の電車」でした。
当時、杉村春子さんは60代後半であったのになまめかしさと声量に驚いた印象が残っています。
又、北村和夫さんの軽妙なやりとりも印象に残っています。
あとは劇団民藝の作品でしたが、アーサー・ミラー原作の確か滝沢修主演であったと記憶しますが、「セールスマンの死」は考えさせるものがありました。
それから、一番私の印象に残っているのは、太地喜和子の「五番町夕霧楼」でした。
私は太地喜和子さんのファンで、好きな女優はと云われると、真っ先に太地喜和子さんをあげていた程でした。
私より7才も年上でしたが、大の酒好きで、恋多き女といわれた人で、姉御肌で太っ腹でスケールの大きいイメージに憧れたのでした。
大女優さんに対して失礼ですが、実に色っぽい女性でした。
いつだったか、昼休みに会社を抜け出して、当時の広島市公会堂で公演の荷物の荷降ろしを手伝ったことがあるが、たまたま、太地喜和子さんの荷物を運ぶことになり、大感動したものである。大女優のものであったから。
その太地喜和子さんも1992年10月13日に下田で48歳の若さで不慮の事故で亡くなられた。
翌日、私はスポーツ紙で大きく報じられた訃報にショックを隠しきれなかった。
文学座を背負って立つ人であったので、その若き死は残念でならなかった。
今回は文学座の思い出を中心に綴ることになりました。
(追記)
今週の29日(月)のNHKのファミリーヒストリーは俳優の北村有起哉さんでしたが、お父様の北村和夫さんの「欲望と名の電車」の舞台映像が流れて、ご覧になられた方もおられたのではと思います。
(学22期 Y・Y)

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