前作から35年、トムクルーズ扮するマーベリックが帰ってきた。前作の封切りは、1987年私は20歳大学3年生、世の中は、バブルが始まる頃。
多くの学生がそうだった様に、当時付き合っていた彼女と鑑賞。その頃の山口の映画館はスカラ座と金龍館?(先日どなたかが山口の映画館の話をポストされていましたね)しかなく、そのどちらもドルビー音響対応ではなかったので、徳山までドライブして観に行ったと記憶しています。(その徳山も今はシャッター街)
1987年といえば、まだ冷戦最中、翌年に行われるソウルオリンピックを前にテロが横行していました。前作では、旧ソ連のミグ戦闘機と当時のアメリカの最新鋭戦闘機F14との交戦を想定し、その操縦技術に優れた精鋭が集められ、トップガンの名誉を争う物語。シナリオ的にはその数年前にヒットした愛と青春の旅立ち(オリジナルタイトルOfficer and Gentlemen)とほぼ一緒でした。
さて今回の最新作、仮想敵国の核保有施設を攻撃するのがミッション
(ネタバレするとまずいのでこれ以上はストーリーには触れず)。
IMAX シアターでみる最新作は映像、音響も35年前とは比べものにならないくらいの迫力。
還暦間近とは思えないトムクルーズがあまりにも、カッコよすぎました。満員の客席の大半は私と同世代(バブル世代)。当時と変わらぬトムクルーズに涙していました。
この35年の間、東西冷戦は終わり、誰もがもう大きな戦争は起きないと安堵したはずでしたが、未だロシアのウクラナ侵攻に代表される戦争の悲劇は耐える事がなく、悲しみの連鎖は止まりません。
映画はハリウッド映画お決まりのハッピーエンドで終わりますが、35年前の爽快感を感じなかったのは、理不尽と権威主義が闊歩する世の中のせいか? 20歳当時の純粋な心でストーリーを観れなくなったためか?
それとも隣にドキドキする💕当時のガールフレンドがいなかったからか?は定かではありません笑
(大学37期 上野啓)