映画「夜明けまでバス停で」

山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部

【10月 トピックス】

事件の涙 渋谷バス停女性ホームレスの死▽自らを重ねた女性たち
(NHK2001年5月1日夜10時40分~11時10分放送)

普段は大相撲中継以外は殆どテレビを観ないのですが、知り合いから亡くなられた大林三佐子さんという女性が広島出身と聞いて視聴しました。 

64歳の一昨年11月に亡くなられましたが、私より5歳年下で、上京される前の20代は故郷の広島で劇団員で結婚式の司会等の仕事もされていたとか。
私も社会人となり、広島勤務となった20代~30代始めは演劇鑑賞のサークルに入り、広島市公会堂で文学座、民藝、俳優座等の新劇を100公演以上観劇しましたので、恐らく同じ空間にいたのだろうと思います。

自らを重ねた女性たちとありますが、男性の私も同じです。
彼女を偲び追悼のデモに参加することも大切かもしれませんが、ただそれだけでは先に進まないと思いました。
自分のこれからにどう生かしていくかです。
自らの生を守る為にどうやって具体的に食いつないで行くかです。
彼女は大都会で、生活保護も受けず、亡くなった時は8円の所持金だったとか。
ボランティアで見守りをし、迷惑と感じた近くの家業を継いだ40代の酒屋の男に排除され、抹殺されてしまった。
コロナで試食販売員としての仕事も失いました。
過去のプライドもあり、他人に頼ることもなく自らの力で立ち直りたかったのだろうと思います。

広島勤務時代の友人にホームレスの広島太郎さんがいますが、何年か前に彼は広島市だったか、用意された宿泊施設に入るように薦められても拒否したそうです。
彼の場合は特殊な例かと思いますが、路上生活をしていても何とか生活していける術?を持っているので、管理されることを潔しとしないのだと思います。

明日から大都会で自分は具体的に何をするかが問われた番組でした。

今回、高橋伴明監督、板谷由夏主演で「夜明けまでバス停で」と題して映画化され、10月8日~順次全国で公開されることになりました。
私も時間を見つけて足を運びたい。

(学22期 Y・Y)

山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部

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