趣味は将棋(へぼですが・・・)青春編①

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2023年8月トピックス】

私の趣味は将棋です。

地元の将棋同好会に入会。週末、定例会に参加して仲間と将棋を指しています。実力は1級。弱い。会員の多くは有段者です。8段の方もいます。先日、彼に話を聞くと、強豪・早稲田大学将棋部OBとか。強いはずです。

       ◇中学生で将棋を始める

私は九州の鉄の街、八幡出身。

中学生のとき、将棋を始めました。同じ中学のA君に誘われ、将棋を指すようになりました。ときどき、彼の家に友人が集まり、わいわいいいながら、将棋を楽しんでいました。

 しかしながら、私は剣道部です。放課後は毎日、剣道の稽古。週末も試合があり、将棋に割く時間はそんなにありませんでした。それでも少しずつ、将棋も面白くなっていったのです。

         ◇中学生将棋大会

 ある日、八幡で中学生将棋大会が開催されました。中学からA君と私が出場しました。弱い私は2回戦で敗退しました。強いA君は順調に勝ち進み、決勝戦に勝ち上がったのです。

 決勝戦の舞台は特別です。負けた選手全員が将棋盤の周りに集まります。大会を運営する大人たちも大いなる関心を持って立ち会います。注目の一戦です。

 さあ、決勝戦が始まりました。持ち時間(考える時間)は確か30分だったと記憶しています。序盤戦。二人は時間を使わず、駒組を進めていきます。中盤の難解な局面。A君は熟考し、1手指します。すると、相手はノータイムでさっと指す。再び、A君は考え、時間を使って次の手を指します。今度もまた、相手は

ゼロ秒でさっと指す。局面は進み、A君の王将は次第に追い詰められていきます。残り時間わずか。A君の表情は苦しそうです。一方の相手は持ち時間を一切使わず、涼しい顔。A君は持ち時間を使い切りました。ついに投了。完敗でした。

 自信家のA君にとって痛い敗戦はショックだったようです。満座の中で恥をかいた・・・。A君はその日を最後に将棋を断念。二度と将棋を指すことはありませんでした。

 月日は流れます。高校受験の季節が巡ってきます。A君と私は八幡中央高校に進学しました。入学式の後、別の中学から進学してきた同級生の顔を見て驚きました。中学生将棋大会決勝戦でA君を完膚なきまでに叩きのめし、再起不能に追い込んだあの男がいたのです。   続く

 (鳳陽会東京支部 S)

コメントを残す