山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2024年7月 トピックス】
◆ゴルフは結構難しい
ラウンドするのに気持ちの良い季節になった。
当たれば気持ちが良い。緑の芝生と碧い空、そこに白球が吸い込まれてゆく。
しかし、初めてゴルフクラブを初めて握った時には、空振りを連発した。
中学、高校とテニスをやっており、球の扱いにはそれなりの自信があったつもりだが、降れども球に当たらない。不思議な感覚だった。
テニスでは動いた球を打てるのに、動かない球を空振りする。
どうしたことか。
◆職場コンペ大はやりの時代
若い頃、職場でコンペをするというので、若手職員も一斉にやり始めた時があった。
平日はドロドロになるまで仕事をしたが、年に2回、春と秋に職場でコンペをした。
今から思えば、時はバブルの頃だった。
部局の「偉いさん」の間でもゴルフ熱が盛んだった。
若手職員たちの間でもゴルフを始めようという機運が高まり、新品のゴルフクラブ一式を買いに走った。
中には、ゴルフショップで買ったクラブを包みも解かずコンペ会場に直送し、コンペ当日、新品のゴルフクラブを包んだビニールを剥がして球を打つツワモノもいた。
上から下までゴルフが流行っていた時代、中間管理職も煽られる。
◆私の上司も初参加
私の上司で、分厚い眼鏡をかけた学究肌の心優しい中間管理職・三条殿(仮名)がおられた。
みるからに体育会系とは真逆、お公家さま風貌をお持ちの御仁だ。
その三条殿、上司からの勧めでコンペに初参加される羽目になった。
その三条殿に打順が回ってきた。
第一打目。
クラブヘッドが空を切る。
仕切り直して、第二打目。
当たらない。
顔がカッと上気する。
緊張したときには、同じミスが何度も起きる。
その後も空振りが2~3回続き、見守る参加者の中で、重苦しい雰囲気が漂う。
しかし、周りから「もう結構ですから」と声を掛けるわけにはいかない。
気まずい空気が充満する。
しかし参加者全員、その成り行きを見守るしかなかった。
どのようにゲームが進行していったのか、今ではよく思い出せない。
ずいぶん後になって三条殿を当時の若者が囲む「三条会」も開催されたが、「その」話題に触れる部下は誰一人いなかった。
・・・一次会では。
(学23期kz)