原爆ドームに涙がにじむ

 「8・6」

 日本人が忘れてはならない日。

 昭和20(1945)年8月6日午前8時15分

原爆が広島上空で炸裂した。

米軍のB-29爆撃機が投下したのだ。

人類史上初めて実戦で使用された核兵器。

強烈な熱線が放射された。広島の街は焼けつくされた。

死者14万人・・・。

私はこの夏(令和6年6月8日)、広島に行った。

鳳陽会(山口大学経済学部同窓会)の通常(全国)総会に参加した。

広島ではぜひとも訪れたい場所があった。

原爆ドームである。

広島駅から路面電車に乗る。

「原爆ドーム前」で下車。歩いてすぐ。川のそば。あの印象的な建造物が建っていた。

対岸(広島平和記念資料館側)からは何度か原爆ドームを望んだことがあるが、まじかで見るのは初めてだ。

原爆ドームは広島県物産陳列館として建設された。

爆心地に近かった。3階建ての本体部分はほぼ全壊した。

だが、中央のドーム部分だけが残った。

原爆ドームの周辺。少年と少女たちが座り、写生している。

原爆ドームを詳細に描いている。

私たちは決して忘れませんと意思表示をしているかのようだ。

私は初夏の陽光に照らされている。

じっと、原爆ドームを凝視する。

涙がにじんでくる。

(鳳陽会東京支部 S)

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