山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2024年9月 トピックス】
<岡山支部からの投稿>
◆僕が平川で下宿していたところは、農家の離れ、そして学生用に増築された建物を学生さん用に提供されていた。
下宿生用の風呂は石油バーナーで炊き上げていた。お風呂は農家の離れにあり、6人の共同風呂であった。
{母屋の風呂は当家のご高齢のお婆さんが最初の炊き上げをされていた。
焚口に薪を投入して、火加減を調整されていたことを知っていた。いつも会うと
「ごくろうさまです」と声をかけていた。既に耳が遠くなられていたので、笑顔
で返してくださった。今風に言うと絵にも言えない”微笑み返し”であった。}
◆どの風呂でも一番風呂は気持ちのいいものだ!しかし、その一番風呂は決まって別学部の君の指定席であった。
きっと、潔癖男子に近い君のことを周りもわかっていたので、敢えてその禁を誰も犯すこともしなかった。
風呂に入りたくなった時はお風呂場の明かりがついているかどうかを確認し、暗い離れに歩き、入る方式であり、いたって牧歌的である。
時にそのお風呂が野戦場となることがある。40年も前の事だから、学生も酒を飲む、そして酔う、そして飲みすぎる、酔い過ぎる。。。その至るところの・・・
光景は文字にしなくとも修羅場を迎えることがある。
◆夜遅く帰宅した気配を感じていたから、翌朝部屋をノックする、しかし返事がない。
何回かノックをした後、心配をして、声掛けをして部屋に入ってみると、何やらの洪水、そして、髪に異物のパックが出来ているではないか?!
叩き起こして、先のふろ場に連れていき、美容院の神様ではなく、下宿の鬼の「カミカリスマ」(笑)になり、先ずはお湯でパックの解凍、そして、シャンプーによる洗浄、そして、洗髪と・・・ 一般理容室では取り扱わない、”特殊”理容室の鬼である。
さっぱりした彼は蘇生した!そう、元気に昨夜の宴会の”途中”までの話をしてくれた。
◆そんな彼も卒業後は金融界に進み、バリバリ仕事をこなしている。学生時代は貴重であり、かつ楽しいのである。
一宿一飯の恩義という話はよくあるが、かつての一朝一髪の話も挟み、また大いに笑いながら互いの「アラ還」の健康、また互いのこれまでの人生を語りあいたいものだ。
(岡山 B)