ゴルフ、なんでそうなるの! ⑤真冬のゴルフ

山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部

【2023年3月トピックス】

ようやく春が巡ってきた。

それでも北風が冷たく、厳しい朝を迎える日もある。

いつぞや真冬にやったゴルフを思い出した。

◆冬場の朝一番

北関東では、ティーが地面に刺さらないほど地面が凍っている場合が多い。

白い息を吐きながらティーグラウンドに立つと、凍てついたティーグラウンドにティーを刺す穴あけ器(ティー・ボーリング)が置いてある。

右手で鉄の取っ手を持ち上げ、凍った地面に振り下ろすのだが、取っ手も凍っており右手に痺れが残る。

右手に手袋が欲しいところだが、グローブをしているのは左手。何ともチグハグ。

左手で穴を開けようにも今一つ力が入らない。

やはり頼りになるのは利き手の右手だ。

◆真冬特有のゴルフ

真冬のプレーでは面白いことが起きる。

池に打ち込んでもボールは氷の上を跳ね、グリーンに出てくる。

「こいつはいいや!」

結構、トクをした気分になる。

しかし、そのあとに落とし穴が待っている。

グリーン近くから寄せに入るが、凍ったグリーンの上ではボールが止まってくれないのだ。

とてもスコアにならない。

鏡の上とは、まさにこのこと。

凍ったグリーンで特に困ったのは、かなりの段差があるパー3の打ち下ろしのホール。

グリーンを捉えたと思った打球はマジックボールのように2~3度強く飛び跳ね、大きな弧を描きながらグリーン脇の林へ消えた。

次のプレーヤーも同様。

一緒に廻ったパートナーの打球も全てロストボールになってしまった。

凍ったグリーン、恐るべし。

プレーヤーの予想や願望を、ことごとく打ち砕く。

◆止せばいいのに

凍てつく真冬にはゴルフを止めておけばいいのに、そうはいかない。

ひと月もふた月も前から、仲間と楽しみにしていたゴルフ。

仕事に段取りをつけ、家族を納得させ、プレー代の捻出にメドを付けて、仲間とのプレーを楽しむことに専念する。

そしてプレー後には特別の楽しみが待っている。

乾杯だ。

若い時は、雨が降ろうが、雪が降ろうがゴルフを決行!

仲間との無謀な初志貫徹の契り。

ああ、今となっては懐かしい。

(学23期kz)

穴あけ器(ティ・ボーリング)

山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部

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One thought on “ゴルフ、なんでそうなるの! ⑤真冬のゴルフ

  1. 冬場にゴルフをしたことが殆どなく、ティー・ボーリングのこと初めて知りました。
    小学生の頃に河川敷の広島・太田川ゴルフ場に自転車で行き、土手のロストボールを持ち帰り、自宅前で竹の棒でパットの練習に励んでいましたが…。

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