空手哀歌 NO.5  卒その後(商社入社・最強本部道場入門編)

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2024年6月 トピックス】  

山口大学経済学部とは名ばかりで、空手学部を目出度く?!もなく卒業しました。

ゼミは学生2人のみ不人気保険論。

合気道経験者の教授と武道雑談義が私の係、お勉強は相方の担当です。

こんなんでも卒業、就職できた良い時代。

◆東京の商社へ

山口の行きつけ飲み屋常連の柔道部主将が

「お前に決めた、他受けるな。」の一声で行先決定。

魑魅魍魎、わけのわからぬ大都会・東京の商社に入社し、水産部へ。

脳力ないけど体力気力のみ、同期入社500名のうち150名は1年で退社。引き続き、理不尽トホホの世界。

早朝出社、残業、麻雀、暴飲暴食でアッという間に20KG増。

◆空手協会本部道場

こりゃあかん、新しいスーツもパッツンパッツン。

博多の大先生の紹介状もらって、恵比寿の日本空手協会の本部道場へ入門。

当時、この協会は最多のプロを有する世界最強集団。

土曜日だけの稽古でヘトヘトなのに、力の余ったプロ予備軍の若者が

「軽くやりましょう」と。

 軽く!? とんでもない。

鬼の形相、死に物狂い、こちとらスタミナ不足で

”もう好きにして”状態、そんなこんなで1年続かず。

◆通産省空手部

 魚貿易の仕事で通産省(現 経済産業省)農水産課へ出入りしてました。

ある日、空手部員募集のポスター発見。即電話すると、

「黒帯4人しかおらず団体戦出られない、すぐ来て!」と。

次の週末は港区の試合。

皆さん優しく、活動費ふんだん、通産省ネーム入り高額の試合用道着も

無料支給。

稽古後もシャワーでなく守衛さん用の大浴場、と至れり尽くせり。

作家の今野敏さんも修行していた正統伝統流派、

宴会のみ参加ですが、今も部員です。

(続く)

(山口大学経済学部卒業生 N)

One thought on “空手哀歌 NO.5  卒その後(商社入社・最強本部道場入門編)

  1. Nさん、ゼミはお二人だけの保険論でしたか。
    保険論の思い出ですが、講義は亀山の小教室で出席者が20名程度と少なかったのですが、出席の点呼が済むと1人、2人と学生が教室を退室して行きます。
    私も早く退席しないとと焦りましたが、最後の1人となりました。
    ご年配の教官は目を瞑って講義されるので、私迄退席すると目を開けられた時を想像すると悪いようで、最後までお付き合いを余儀なくされました。

    Nさんの空手哀歌シリーズ、興味深く読ませて頂いています。
    私も中学2年の途中から高校1年にかけての2年位、地元広島の社務所で週一回沖縄正統空手道を習っていました。
    型中心でしたが、不器用な私は全く上達しませんでしたが、広島・可部の福王寺という山の上のお寺に籠っての突きや蹴りの合宿等は厳しく、今も体力勝負のバイトが続けられているのも、当時の鍛練のお蔭かと思うこともあります。

    Nさんには在学中に一時、山口を離れるに際して一六銀行で購入した旧いテレビを買って頂き、ありがとうございました。
    遊び人の私は助かりました。
    ‍♂️

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