山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2026年4月 トピックス】
◆4月、マスターズの季節
陽気が良くなる4月、楽しみが増える。
今年もやってきた。
マスターズの季節がやってきた。
ジョージア州、「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」。
今年は世界ランク2位のマキロイの連覇がかかっている。
これまで、数々の優勝経験があるマキロイだが、マスターズだけは逃してきた。
しかし、昨年は念願が叶い、マスターズを初制覇し。グランドスラムを達成した。
昨年の18番ホールでは、パターを放り投げ、グリーンに座り込み、グリーンにひれ伏して、肩を揺らして泣き崩れていたマキロイ。
今年のマスターズでは自分で自分にグリーンジャケットを着せると決意していた。
マスターズの最終日、優勝が決まるのは月曜の出勤時間帯だ。
かつては、朝飯を食べながら、身支度をしながら、電車の時間を気にしながら、最後まで見届けることなく、止む無く家を出ていた。
今では、寝ころびながら最後の最後までプレーを見届け、優勝インタビューまで観ることができる。
この上なくありがたい。
◆日本からの出場者
日本からは歴代優勝者の権利もあり、13年連続・15回目の出場の松山英樹と昨年日本オープンを制した片山尚之の二人。
片山は初日から大きく崩れ、決勝ラウンド進出のカットラインに遠く届かず。
12オーバーだったか、13オーバーだったか。
やはり、日本オープンに勝っても、オーガスタは格段に難しい個―であることが分かる。
松山は決勝ラウンドに進出したが、伸びるかと思いきやミスが伴い、伸び悩む。
最終日こそ細かい出入りはあったが、バーディーを7つ取った。
しかし、時すでに遅し。
17、18と落とし、最終日は69で回り、5アンダーの12位タイで終わった。
◆マキロイのプレー
マキロイのスウィングは、見ていてとても気持ちがよく、ほれぼれするスウィングをしている。
打った後も体がブレない。
実に美しい。
花粉症で詰まった鼻も、通じがよくなるほど清々しく、惚れ惚れするような美しいスウィングだ。フィニッシュも決まっている。
手本としたい。
◆石川遼
綺麗なスウィングといえば、石川遼も捨てがたい。
なかなかのものだ。
あんなスウィングができればさぞやゴルフが楽しかろうで。
さもありなん。
石川は2010年の中日クラウンズ(パー70)で優勝。
当時18歳。
最終日、首位と6打差でスタートした石川は前半、7アンダーの28。
後半もバーディー5つを取り、トータル58。
あがってみると、2位に5打差をつけての堂々たる逆転圧勝劇を演じた。
【その時の石川遼のスコア―カードを文末に添付。アテストは同伴競技者のP.マークセン(タイ)】
この時のスコア58は最小ストロークとして当時のギネス記録になった。
あの頃、将来を背負う有望な若者プレーヤーとして名が挙がっていた「3人のR」
Ryo・イシカワ、Rolly・マキロイ、もう一人がRickie・ファウラー(米)。
このうち、生き残ったのはマキロイだけなのか・・・
若かったマキロイも現在36は歳。円熟味が増す年齢に差し掛かっている。
(石川遼は34歳)
◆2026マスターズ 最終日
最終日、パトロン(ギャラリー)もマキロイに連覇がかかっていることを知っている。
1番ホールを打ち終えた直後から、ギャラリーから声が湧く。
「Let’s go Rolly!」
「Come on Rolly!」
しかし、スウィンが綺麗で、非の打ちどころが無いように見えても、ボールは曲るのがゴルフ。
マキロイの最終日もそうだった。
バンカーに入れ、樹に当たっては弾かれ、グリーン奥の観客席に入ったボールもあった。
しかし、マキロイは落ち着ていた。
パトロンは騒ぐが落ち着ていた。
初日、2日目とスコアが伸び、2日目が終わった時点で12アンダー。
しかし、3日目からスコアがピタリと止まり、伸びなくなった。
最終日もスコアが伸びない。
しかし12アンダーと依然首位をキープしていた。
そのうち、名だたる名手がスコアを詰めてくる。
3~4打差あったスコアが一打差までなった。
マキロイも一時13アンダーへとひとつスコアを伸ばしたが、その直後12アンダーへ、また11へと後退し、一時は一緒に回り、マキロイを追うC.ヤング(米、28歳)にトップを譲った。
◆女神の微笑み
それでもマキロイは落ち着いていた。
11番から13番ホールまでの難所「アーメンコーナー」ではパー、バーディー、パーと1アンダーで切り抜けた。
見事だったのは12番の下りのパットを沈めてのバーディー。
13番のパー3では、風の影響もあってか、ティーショットをグリーンのかなり奥に外した時のこと。
そこから何とパターを取り出した。
草がある。
また、グリーンエッジにはコブになったマウンドがある。
そこを越えたとしても、大きくスライスする下りの傾斜があり、グリーンはとんでもなく速い。
打った瞬間、みんなが固唾をのんでボールの行方を見守る。
草に食われはしないか。
マウンドを越えなかったら、ボールは戻ってくるぞ。
マウンドを越えても大きくスライスする下りのラインだ。
かなりの高速グリーンだ。
カップをかなりオーバーすることも覚悟しないと!
しかし、マキロイは落ち着いていた。
入った! と思った観客も多かった。
ボールがするするするとカップに寄っていく。
座って見守っていたギャラリーも立ち上がり、拳を突き上げる者、両手を上げる者、拍手する者をテレビが映し出していた。
ただマキロイは独ひとり静止画像のように表情を変えることなく、最後の最後までボールの行方を最後まで見ていた。
マキロイの内心はいざ知らず、落ち着き払っていたように見受けられた。
16番のパー3でも同様、グリーン奥からパターで攻め、よく寄せ切って、パーをセーブした。
後続組もマキロイを追うが、なかなかマキロイを捉え切れない。
細かいとこでスコアを落とす。
後半の何番ホールだっただろうか。
マキロイのパットがカップを舐めて入った。
片や、追うヤングはさほど難しくないパーパットを仕損じた。
入ったと思いきや、カップに蹴られたのだ。
女神はマキロイに微笑んだ。
◆終わってみればマキロイが最終ホールをボギーとしたものの、12アンダーで連覇を達成した。
2位はどうなったか。
驚くなかれ、シェフラーだ。
世界ランク1位のスコッティー・シェフラー(米)。
去年、マキロイがマスターズを制した時に、グリーンジャケットを着せたのがシェフラーだった。
つづく
(学23期kz)


