山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2026年6月 トピックス】
岡山支部 岡山Bさんからの投稿
◆SBIホールディングスの北尾吉孝さんのYoutubeの中で何度も名前を呼ばれる人がいる。
プレジデント社が”Youtube”の中で、SBIホールディングスの北尾さんに”リーダーシップ”について取材をしている(プレジデント社編集長・星野貴彦の北尾吉孝会長へのインタビュー動画(2026年3月24日撮影)「リーダーの器」-決断の裏側)
今ではSBIホールディングスは800社の会社を傘下に、そして関連する職員数は19000人といわれている。
その中で野村證券時代からの部下である川島克哉さん(鳳陽会・学33期)は何度か名前が挙がった。
◆元々野村證券でも、いつかは社長の任を担うであろうと期待されていた北尾吉孝さん。野村證券の歴代社長に嘗ていた大田淵、小田淵のうち、小田淵・田淵義久さんに可愛がられた。
証券業界を揺るがした各主要証券会社の損失補填問題。その責を取って、田淵義久さんは
社長を退任する。機をほぼ一にして、北尾吉孝さんも1995年に野村證券を退職。以前より資金調達でお付き合いがあったソフトバンクの孫正義さんの誘いに応じ、ソフトバンクに移る。
そして、孫さんから北尾さんにその話があった時、外の車で待っていたのが川島さん。”一を聞いて十を知る”の言葉の如く、北尾さんの言葉は聞かなくとも、様子から「ソフトバンクに来るようにお話がありましたね?」と北尾さんに声をかける川島さんがいたという。孔子の弟子でいくと”顔回”の存在となる。
「自分を慕って、60名くらいの人間が野村からソフトバンクに移ってきた。川島君は子供さんも小さかったが奥さんとよく相談して、僕についてきてくれた」と名前を挙げて語る北尾吉孝さん。
◆その後SBIの株を外資に売り払うようにし、 2005年にはソフトバンクから離れ、資本関係を断つこととなる。今までは金融サイドの人間であったのが、これを機に企業家として独り立ちするようになる。
その北尾吉孝さんが語る。リーダーたるもの、信・義・仁の三つの徳が兼ね備わることが必要と。
それぞれの「信・義・仁」について語られる内容を拾ってみよう。
信:社会や他者からの信頼を裏切らないこと。
義:損得勘定ではなく、社会正義や道理に照らし合わせて「正しいことを行う」という強い意志と規範。
仁:相手の立場に立って物事を考え、思いやりを持って他者に接する心
この3つの徳目を大切にし、経営、判断の「ものさし」とすることで、目先の利益を追うだけでなく、社会課題の解決や持続可能な社会の実現にも貢献できるとされる。
そして、北尾吉孝さんが番組の中で何度が口にされるのが「天意」という言葉だ。天命と相通じる言葉のようだが、 自らに与えられた使命に対しては、全身全霊で全うし、その結果は天に任せるという生き方。
◆1995年、2005年、北尾さんにとって、人生の分岐点ともなるそれぞれの選択は、天意に基づくものである。
偉大な経営者の最後の大きな課題は次に誰にバトンを渡すかという問題。
我々年代でみても、野村證券に就職されたのは、一期上ヨット部主将、そして、我々同期は陸上部中距離ランナー。そして、33期の川島さん。
何れにしてもタフネス、そして優秀な人材が挙って就職していることは間違いなさそうだ。
◆最後に、北尾吉孝さん流の仕事観、令和の時代となると少し違和感を覚える方もいるかもしれない。「我々が人間として成長していくからには、働くという行為なくしてはありえない」
何のために働くのか?誰のために働くのか?「自分の為なくして、他には何もない」と言い切る。そして、パワハラだとかいう言葉はあまり好まれないようだ。「愛情をもって、部下を叱る!これは、人の成長を願ってのことであって、叱る場合はその理由もしっかり説明をする。そして、その理由を理解し、すみませんと詫びた部下には翌日からはその叱ったことは不問に付す」という潔さだ。
川島克哉さんは、現在株式会社SBI新生銀行代表取締役社長の重責にある。
いま高市総理が「働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」に通ずるか?
何処か昭和の頑張る親爺感がそこにはあって、まだまだ量的・質的成長の追い求めていた元気な日本がそこにはありそうだ。
(岡山B)
