山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2026年6月 トピックス】
岡山支部 岡山Bさんからの投稿
◆白黒パッケージで商品梱包された商品が一部棚に置かれ始めたとの報道がある。
今から40数年前、会社で「マーチャン大神宮」と言う、営業推進のためのソフトがあった。
量販店とかをお得意先とする部署に店舗の商品棚割を提案するものだ。(B to C の食品メーカーにおいて)
◆「マーチャン大神宮」 は マーチャンダイジングを文字って、名づけられたものだろう。そもそも マーチャンダイジングとは、 消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための企業活動と言われている。
商品政策 に関して、商売繁盛を願って、「大神宮」を訪れて 祈るとでも言ったところだったのだろうか。
◆今は昔かも知れないが仕掛けとしては簡単なものだ。
スーパー等の棚数、棚の幅を事前に調べ、それに色とりどりの自社の商品の割り付けを行う。(仮想の商品棚に、自社商品のアイコンを貼り付けると棚割りが出来る)
棚割りの提案として一覧性のあるものとして、店舗責任者や売り責任者に提案するものだ。
この棚割りは商品一つ一つの商品力はもとより、棚割りによって如何にお客様に(当時はメーカー側も奢った見方をしていたのか、消費者と呼んでいた)メーカーとして一連の商品群を売り込めるかが決まる。商品を売り込むと言うプッシュでもあり、お客さんを引き込むと言うプルでもある。
◆新商品、推奨の商品の配置も大切で、レイアウトの良し悪しにより販売数量には大きな差が出る。
このシステムが無いときは、 若き営業マンはきっと閉店後、店に赴き、実際の棚に商品を並べ、店舗の人に見てもらう。
「これ違うよね」となったら、改めて商品を並べ替える。この繰り返しの中で、延々と時間を費やしていたかもしれない。
しかし、「マーチャン大神宮」があれば、事前に事務所において何案か準備。前もって店舗側に確認を願う。最終棚割に店舗に赴くときは微調整で「答え一発!」。店舗間で「答え一発!」の横展開をしてもらえれば、より効率的な営業活動が出来る。
これは商品個々に色つきのパッケージがあるから成立する世界である。
◆昨今のニュースでは、ナフサ由来の印刷用のインキの調達が難しくなったという。そこで白黒の商品パッケージ。ある意味全体量の中でほんの少しだから、物珍しさもある。そして話題性もある。
しかし、棚にある商品群が全て 白黒パッケージ商品に埋め尽くされた棚を想像してみよう。どうだろう?
もっとわかりやすい例は、大相撲の関取を応援するために準備される懸賞旗に例えるとどうだろう。お茶漬け海苔で有名な企業さんの懸賞旗は 「赤、黄、黒、緑」の横縞模様がデザインされている。 企業名など見えなくとも色のついた懸賞旗で、あのお茶漬け海苔の企業さんの懸賞旗だな!とわかる。
歌舞伎座の 「 黒色、柿色、萌葱(もえぎ)色の3色が縦に並んだ幕 」の 定式幕、これが白黒の幕になると・・・ 弔事の時に使用する幕 。。。
全体として、商品梱包も色のある世界から白黒の二色の世界へ・・・特別な場合を除いては戴けない。
◆この例でもわかる様、もう既に我々の頭の中では、色によってイメージされている豊かな世界がある。
人によっては、白黒の世界にも「赤、黄、黒、緑」や「 黒色、柿色、萌葱(もえぎ)色」がイメージできる人もいるかもしれない。しかし、頭の中では、ある意味AIの様にものすごいエネルギーとしての発熱を必要とするかもしれない。
旧型の「マーチャン大神宮」であっても、色も楽しめる商品棚であり続けてほしい。
(岡山B)

