ドクター“B”の夏の挑戦

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年7月 トピックス】

岡山支部 岡山Bさんからの投稿

◆現在居住の地域でオープン·ファクトリーのイベントがあった。
夏休み期間を活かし、 子供たちに地元の会社を知って貰おう、そして各人に職業観を養って貰おう。ひいては地域で活躍する人材の発掘をもという意欲的な企画だ。

大人の人にも開放されていて、地域産業への深い理解を促すものとなっていた。

その中の一つに医療を幅広く理解して貰おうと地域の基幹病院で企画されていたものがあった。齢60過ぎの親爺も参加してみた。


◆先ずは赤ちゃんの沐浴。調剤の袋詰め。車椅子の実乗車。栄養指導。病院に関わる幅広い実体験を、そして歯磨きクイズ、視力クイズ等を通して、医療について考える良い機会となった。

その中でも、腹腔鏡手術の真似事の体験。
映像の画面を見ながら、メリーランド鉗子:(先が細く曲がっていて、細かい組織を剥がしたり掴んだりする道具{マジックハンドをより繊細にしたもの})を使って、不安定な台車の上へドラえもんを積む体験だ。

メリーランド鉗子自体は治療対象の組織の把持、剥離、切開、凝固、止血など多用途に利用する道具と解説されるとテンションは否が応でも上がる。

直接手で扱うのでなく、先の道具を介在して扱い、そして視覚情報も手元を目視するのでなく、画像を通して自分の作業状況を把握する。

このまどろっこしいひと手間( 腹腔鏡手術手法)が患者さんへの負担軽減、入院期間の大幅な短縮、医療としての質の改善にも繋がる。

少し前のテレビドラマで言うと”ドクター”X””の向こうをはった、俄仕掛けのドクター”B”が誕生する。
今回のミッションは不安定に傾く台車の上にドラえもん達を全員乗車させる事に挑むものだ。台車には運転席もあるので、最初は運転者としてきちんと座らせ様とするが、これは至難の技だ(部分最適に拘っていては全体的最適には到底届かない…)

先ずはどんな形であれ、全員乗車に挑戦!
頭を切替え、道具を使い、ドラえもん一人一人を摑む。積む事は出来るがこれを不安定な台車に乗せるとなると今度は人間側の繊細な道具使いが必要となる。そして、そっ〜と置かないと折角乗車して貰ったドラえもん達が全落ちどとなる。

今風の言葉で言えば、超「ムズイ」のだ。

◆ドクターBは白衣こそ着用していないが、ほぼ医師成り切り。このミッションは何としても成し遂げたい。これまたテレビドラマで言うと「JIN(仁)」の医師の気持ちになる。

全積みはかなりの難易度が高い様で、”全積み”がなんとか終わったら、ほんまものの医師から、看護師たちから拍手が起きた。
因みに、ある一人の子供さんは小さな模型積みに成功したと言う。(この子の技量は将来正真正銘のドクターXになる資格、間違いなくあり!)

“失敗をしませんから”と胸を張って手術に臨むのが”X”なら、失敗は今まで一杯やって来てますから…と少し謙虚なのが”B”。(笑)
そして、ドクターⅩは術後ガムシロップをコップ一杯飲み干すことが定番である。ドクターBにとって、それは血糖値を 一挙にマックスに持っていく危険な行為となるから、持参したマイ水筒のお茶をごくりで我慢だ。


◆鳳陽会会員の中には、経済学部を卒業して医師になられた方や途中で転部されて医師になられた方が少なからずいる。
自分が知っている同窓の中にも広島に、東京に、岡山にもいる。

先ずは生物や化学を基礎として、更に濃度の濃い内容の医療知識の山々。自分には高くて越えられない山が、壁が、間違いなくそこにある。

しかし、医は人術といった心意気の部分、また与えられたミッションに対しては最善を尽くすまだまだ青いドクター”B”がそこにいる。

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