私と株主総会(その2)

山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部

【2023年4月トピックス】

サラリーマンを辞めた翌年の6月に永年自分が勤務していた会社の株主総会に出席したことがあります。
1階のエレベータ付近で面識のある人に出会ったりして、何となく照れくさくて、自分としてはお忍びで出席している気持ちでした。
前の方のいい席を確保したくて早目に会場に行きました。
確か6~7列目に座れて開始時間を待っていましたが、少し時間が経過して60歳前後と思われる男性が、私の隣の席が空いていたので、「そこは空いていますか」と仰るので、「どうぞ、どうぞ」と答えたら、その男性は私の隣に座ったのでした。
大勢の株主が詰め掛けて、定刻となって社長が議長となり、株主総会が始まり、予定通り議事進行が進みました。

ところが、質疑応答の時間になるといきなり、私の隣の人が大声を張り上げて、待っていましたとばかりに「議長、議長!!」を連発した。
議長はその人を指名したが、その人の質問を聞いていて次第に従業員株主かそれに近い人とわかった。
第一会場に入り切れない株主の為に、第二会場ではテレビモニターによる中継が行われているようで、カメラが近づいて質問者付近を撮影するので、私は恥ずかしくてたまらなかった。
案の定、後日、社内モニターで私を見たという人から電話があった。
その従業員株主の人は、社内の人にしかわからないような難しい質問をしていた。
毎年、出席をして会社を困らせているような人のようで、途中から議長に多くの株主の質問に答えなくてはいけないのでと遠慮して下さいと云われていたが、私は恥ずかしい限りであった。
どうも、その人は私と同じ時期に退職して、正確にはOB株主であった。 
その後、議長は多くの株主の質問に丁寧に答え、2時間余りの株主総会はやっと終わりました。

終了後、件の人は壇上に近づいて、これまで永年困らせ社長から退任したばかりの会長に今回を最後に田舎に帰るので株主総会に出席しないと云って挨拶をしていたが、会長も苦笑い気味で何とも異様な世界に閉口した。
その後、自分の勤務していた会社の株主総会には出席していませんが、あの人は、本当に田舎に引っ込んで、株主総会に出席しないでいるのだろうかと思うことがあります。
田舎から高い旅費を使って出席しているのではないかと。

同じ年に同業だったのN社の株主総会にも出席しましたが、いろいろと社内の内紛が噴出していた会社で、総会自体も、総会屋らしき数人のメンバーが出席していて、威圧するようなくさい芝居のようなやり取りには閉口した。
何も議長役の社長を掴まえて、おまえ呼ばわりはないと思うが、この時は、私は、社長にならなくて良かったと心底、胸をなでおろしたが(笑)、何とも変な自分に対する慰めであった。
本当に人生いろいろ、株主総会もいろいろである。
(学22期 Y・Y)

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