事業環境の急変と経営

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2024年 4月トピックス】

■突然の事業環境の変化 

山口発のFリテイリング(ユニクロ)は日経平均に占める指数ウェイトはソフトバンクやトヨタ自動車を超え、日本の株価の10%はユニクロ一社によって決まり、株価に最も大きな影響力を持っている。

このユニクロも、かつてウイグルの人権問題で引っかかることとなった。これまで何十年も問題にならなかったことが、何かのきっかけで世論や問題視され始め、事業に支障を来すような事態が生じることが多くなった。今後も世界の政治経済だけでなく環境問題から事業の変容を余儀なくされる事態が数多く予想される。

また、そこまで至らなくても、コロナの発生や、またはコロナ後に、事業の内容や従業員の働き方が変わった企業も多い。

また、最近では技術の進歩が加速化し、技術の普及も瞬く間にグローバル化する時代だ。こうした昨今、事業経営の見直しが頻繁に求められることが多くなった。

■環境の変化が激しい中で生き延びるには、「不易流行」が必要だ。「変えるところ」と「変えないところ」を見定め、変えるべきところは環境に合わせて素早く変えていかなければ生き残っていけない。ここの見定めが重要になってくる。

こうした業態の変更に時間が掛けられず、目指す新たな業態に関するノウハウがない場合、ノウハウを持つ企業を買収するM&Aが一番手っ取り早い手段の一つとなる。

今年3月の日立の米IT会社買収や、最近のニデック(旧日本電産)の技術的弱点を補うTAKIZAWA社の(同意なき)買収などにみられるM&Aの多用はこうしたことが背景になっているのだろう。M&Aは必要に迫られて決定したのだが、これが成功するか、失敗するか、これは誰にも分からない。

しかし、これをやらないと生き残っていけないのだ。

経営は難しい。

高度な判断を要する。

たとえ判断が正しくても、タイミングを過てば誤った判断ともなりかねない。

■経営者には盆も正月もない。

経営は厳しい。

経営は難しい。

多くの従業員を抱え、事業を潰さないで経営を継続している経営者には敬服するほかはない。

がんばれ経営者。

(学23期kz)

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