ゴルフ 何でそうなるの! 「ミスター」追悼・特別編

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年6月 トピックス】

◆パットの出来

パットは難しい。

世界最高のプロゴルファーが集うメジャーの選手権大会。

出場選手はみんなストロークが見事だし、トラブルショットやバンカーショットも巧み、それにアプローチも完璧だ。

では何がスコアの良し悪しを決めるのか。

パットだと思う。

パー72として、パット規定打数は36打。

すなわち規定打数の半分、36ストロークがパットに当たる。

このため、その日のパットの出来・不出来で、スコアは驚くほど違う。

プロでもそうだ。

テレビでは、プロでも10インチ(25センチ)ほどを外す場面を何度も見たことがある。

トッププロにして、それだ。

そうかと思えば、10ヤードや15ヤードのラインを次々と決めてくる選手もいる。

すなわちスコアはパットの出来が決め手となる。

◆パットの鍛錬

多摩川沿いのゴルフ練習場。

そこで黙々とパットの練習をしていた来場者がいた。

「爺や」と思しき年配者が置いた球をパターで無心に転がしていた初老の紳士。

脳梗塞を起こす数年前の「ミスター」だった。

400球も500球も。

ボールを置いていたのは「爺や」ではなく、専属のレッスンプロだったのかもしれない。

近く参加するラウンドに備えて、パットの練習ではなく、パットの「鍛錬」あるいは「修行」に集中していた様子だった。

ミスターがパットを打つ間、私は「背中で」ミスターを観察していたが、ミスターは一言も無駄口を発することはなかった。

◆脳梗塞

2003年に脳梗塞を発症し、右半身の自由が利かなかったミスター。

リハビリに取り組んでも思わしい回復は見られなかったようにみえる。

20年以上も身体不自由が続いたミスター。

さぞや辛かっただろう。

脳梗塞は冬の病気と思いきや、夏にも発症する。

冬の脳梗塞は心臓を原因とするものが多く、夏は夏で、動脈硬化を原因とする脳梗塞が増えるとされる。

これから暑くなるこの季節。

ミスターのような脳梗塞を避けるには、水分を多めにとって脱水状態を避けることがよいとされる。

酒はどうか。

酒そのものよりも、酒のつまみが悪いという。

酒につれて、つまみが進むと、つまみに含まれる塩分によって血圧が上がりやすくなり、脱水状態にもなりやすくなる。

かといって塩気のないつまみは、旨くない。

実に旨くない。

つまみの塩気を和らげる妙案はないか。

水分が必要なら・・・酒も水分には違いない。

そこで酒を飲み足したくなる気もするが・・・・・叱られるに決まっているな。

アルコールはアルコールで血管への負担が増えるからだ。

ミスターも、ひょっとして・・・ということはないのだろうが・・・

(学23期kz)

出展:時事通信

形になっている。巧そうだ!

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