◆信用創造
シュンペータのイノベーション理論の中では、銀行の信用創造が重要な役割を果たす。
銀行は貸し出しすることで、銀行システム全体では預金準備率を考慮した大きな信用創造をすることができる。
例えば単純な例では100万円の銀行預金は銀行システム全体の信用創造による預金総額は預金準備率の逆数倍の大きさとなる。
◆銀行員の目利き
シュンペータがここで力説しているのが銀行の融資態度だ。
金融機関の目利き力の有りや無しやを問題にしている。
企業の革新的な企業活動があっても、目利き力がないと資金を貸し出しを拒む。
こうなると、革新的な企業に血液を与えることができない。
銀行の目利き。
・・・これをシュンペータは「高度の熟練を要し、知的・道徳的性質が要求される仕事であり、銀行員の誰もができることではない特殊な才覚」としている。
◆融資
融資をするのか、しないのか。
融資にしり込みをすれば、銀行は大きな利益を得るチャンスを無くすことになり、他方、企業側では革新的な事業を行うに当たり事業資金を得られないとすると、革新的な企業行動にブレーキがかかり、イノベーションが起きず、その結果、社会的にも一段高い経済成長のチャンスが失われることにもなりかねない。
かといって銀行が無謀な融資をすれば不良債権が増え、銀行経営にとってはマイナスとなるのが当然だ。
難しい判断だ。
スコアリングで判断するか、AIを活用するか。
あるいは、昔言われたように最後は「社長の熱意」、「社長の腹の据わり方」を決め手にするか。
融資をするのかしないのか・・・。
どの銀行経営者にとっても頭の痛い問題であり、この先も最重要課題であり続けるのだろう。
(学23kz)

