山口大学経済学部同窓会 鳳陽会東京支部
【10月 トピックス】
(昭和50年代半ば頃のおはなし)
中学では下校部、高校ではボート部と全く野球部の経験はなかったが、早弁後の昼休みにはいつも硬式テニスボールでクラスの野郎たちと草野球を楽しんでいた。
S53年に入学。大学では正式に部活動としてやってみたいと思ったが、硬式は敷居が高いと思い、比較的ラクそうな練習風景を見て、自ら申し出て準硬式野球部、いわゆる「準硬」に入部した。
ところで、「準硬」とは?
ボールに特徴があり、硬球の芯(糸巻コルク)を軟球のゴムで覆ったものを使用(いわゆるトップボール)。それ以外のバット、野球用具、ルール、グラウンドはすべて硬式と同じため「準」硬式野球というのである。
ボールの重さは硬球と同じで顔面に当たれば陥没骨折をする(実際に1つ上の先輩が被災)。バットは金属バットを使用。きちんと当たれば“カキーン”という心地よい音が響き、変に当たれば“ボコッ”といい、ねずみ花火のように不規則な動きをし、野手泣かせの打球となるのである。
ちなみに、この準硬式野球部というのは基本的に大学野球にしかないのである。
練習は「硬式」野球部と交互で吉田キャンパスの野球場を使用するので週2日はラグビー場の端っこで、バント練習、スライディング、ゴロのキャッチング等の基礎固めの練習を行う。野球場ではキャッチボール、トスバッティング練習、守備練習、たまに紅白戦と、日々、野球は楽しいなあと感じることができるような準硬生活を送った。
公式試合は、春と秋の中国地区リーグ戦(岡山県真庭郡久世町の野球場)、夏の中国五大学等があるが、メインのリーグ戦は2部生活が長く、入部した年はなかなか勝利を手にすることができないようなレベルであった。
しかし、我々を含め1年先輩、1年後輩が多く入部し、和気あいあいの中、基本的な練習を積み重ねていく中で目に見えて強くなっていった。
2年時の秋に1部に昇格し、3年時の春の1部リーグ戦で優勝することができ、念願の第32回全日本大学準硬式野球大会に出場の切符を掴んだのであった。 (昭和55年8月5日~9日 香川県高松市にて開催)
あれから40年以上経過したが、当時のメンバーとは定期的に会って酒を酌み交わしている。上下の関係も和やかで、野球が楽しいと思える環境の中で全国大会の切符を掴めた「準硬」に入部して本当に良かったと思っている。
(学30期 yW)
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