山口大学経済学部同窓会
鳳陽会東京支部
【2025年2月 トピックス】
「ブラックアングル」は戯れ絵師のなせる技
今朝(2月22日)の「あの人に会いたい」は山藤章二さん
「ブラックアングル」の山藤さん、自称”現代の戯れ絵師”!
昭和51年〜令和3年まで週刊誌に2260回連載されたと言うから、その絵師としての力、風刺の力は大きい
年換算すると43年を超える… ざっくり64年位の活動期間からいくとその本気度がわかる
“似顔絵”は風刺、記録、批評であると言う 似顔絵に添えられた文にも世相を描く絵師
·25年間に15人も首相が交替した時代には、”回転寿司”の皿に首相の顔が…”腕は怪しいけど、ネタは新鮮”(笑)と辛口の批評がつく
·郵政民営化を国民に問うた衆議院選の時は、小泉さんの顔が郵便ポストの形をした投票箱に見立てられ、正論*暴論の投函受口が描かれる
しかし、経歴はサクセスストーリーだけではない
芸大(図案科)受験には3度失敗、武蔵美(武蔵野美術学校)に進学、戯れ絵師の基礎を磨く
高校時代からその才は際立ち、学校新聞に挿絵掲載(既に外見だけでなく内面を描きたいと考えていた)
挫折とネガティブが批評に繋がると言うから凡人にも希望を与えてくれる
学校を卒業後、30歳前に野坂昭如の書籍への挿絵に採用される 挿絵は普通文章の邪魔しないがルールだが、逆張りで敢えて”邪魔”をする挿絵!後に山藤スタイルと言う世界を築く
週刊誌の表紙も描く機会を得たが、好·不評が相半ばの中、 2年で降板 その後、週刊誌の末頁を飾る「ブラックアングル」に続く
こんな山藤章二さんが大切にする言葉は「日常最上」、そして揮毫とする
日常の何でもない事がとっても大切で最上の事と言う 幸福感を持てば、その日その日を幸せに暮らせるのではないか… 日々の日常、茶飯の事が尊い
一部の世界では、得か損か、儲かるか、儲からないか価値観が幅をきかす現代…
日本本来の美徳であった、誇り、気骨、品格、謙虚…それらがだんだん失われていく事を一方で嘆いていた
(岡山 B)
