「ジュグラー波」と家電の寿命 ①山本英太郎先生登場

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年1月 トピックス】

岡山支部 岡山Bさんからの投稿

◆今日の家電のお話には、経済変動論ご担当だった山本英太郎先生に登場戴こう。

(仮想ゆえ、数々の失礼、ご無礼は顧みず話は進む)

キン~コン~カン~コン~♪  キン~コン~カン~コン~♪   ほんの少し遅れて、ご登壇。

【では、今日はさっそく経済変動の中で、景気循環の波について講義を始めてみましょう。

(厚狭のお生まれであったはずなので、本来なら抑揚をつけた正調山口弁で名講義は進む)

 景気循環は、周期の長さとその要因で分類されています。それぞれは景気循環の発見者の名を取って次のように分類されています。     {ここできっと板書書き}

それは、キチン・ウェーブ(在庫変動に伴う)、ジュグラー・ウェーブ(設備投資に伴う)、クズネッツ・ウェーブ(建設需要に伴う)、コンドラチェフ・ウェーブ(技術革新に伴う)とそれぞれの波(wave)が存在します。  

それぞれは、3~4年、約10年、約20年、50~60年の周期を持ち、経済活動の短期・中期・長期の変動を示しています。これらを合わせて「景気循環の4大波」とも呼ばれています。・・・・・・・】

仮想の講義はここまでとする。山本英太郎先生の経済変動論は、ゼミ生だった中村保先生に、そして馬田先生へと繋がれていったはずだ。(特に中村保先生は在学当時から知っているので「たもつ」と呼んだ方がむしろしっくりくる)

◆本題の家電! 

一昔前の家電は修理をしながら長く使う、ある意味で言うと“家電”でありながら“家宝”であったかもしれない。しかし、今の家電は電子部品化され、基盤(頭脳)が運命を決める。手足が元気でも頭脳の部品供給が終了した時点でその命は尽きる…(各々のメーカーは生産終了時より部品供給年限と言う業界内のルールを設定している)

今回の景気循環の波とつながる家電は“洗濯機”である

我が家ではほぼ10年おきに買い替え更新をしている。家電メーカーにとっては有り難いユーザーなのか・・・

(つづく)

山本英太郎先生 逝去年月日は昭和62(1987)年7月24日
クレマン・ジュグラー(1819-1905)

随筆 横目で眺めた経済学 21 人口減とベッカー教授

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年1月 トピックス】

◆24年の合計特殊出生率が1.15、東京都は0.96となり既往最低の値となった。

人口のトレンドは経済変動と異なり、静かに確実にやってきて、その流れが近い将来に反転することはまずない。

人口減少のインパクトは各方面に及ぶ。

足元の計数が狂うと、この先10年、30年、50年先の人口予想図が変わる。

当然ながら、先に行くほど大きな誤差が生じる。

経済はもちろんのこと、社会保障などの制度にも影響を与える。

賦課方式中心の年金給付は将来切り下がることにもなろう。

◆これまでに何度人口推計が下振れたか。

人口推計などは中位推計のほかに上振れる高位推計、下振れる低位推計もあるが、総じて期待を込めて楽観的な計数が多用される傾向がある。

社説では「一刻でも早く対策を」という。

地域も職場もと。

働き方改革、長時間労働是正、育児教育費の無償化。

これまで一体、何本の対策が打たれ、予算がいくら使われたのか。。

ほとんど効果はなかった感がある。

その度ごとに綿密に検証されたのか。

そうでなければ、税金の無駄遣いとなる。

岸田政権でも「異次元の少子化対策」と称する対策が打たれたが、効果が上がったとの声は上がってこない。

外国でも少子化の流れは止まっていない。

トランプ政権では、さぞや奇抜な少子化対策が検討されているのかと思いきや、昨年4月下旬に浮かび上がった策は5千ドル(75万円)ほどの「赤ちゃんボーナス」という陳腐なものだった。

◆ゲーリー・ベッカー教授

ミクロ経済学を武器に社会現象の解明を試みるシカゴ学派の大御所でノーベル賞経済学者のベッカー教授。

※結婚するか、しないのか。

女性は教育費を掛けて高学歴化し、広く社会進出を果たし、重責を担うポストで高所得を得る者も多く出てきた。

高学歴の女性には、結婚を先延ばしにしてキャリアを追求するインセンティブがある。

最近ではテレビで女性の大学教授の活躍が目に付くし、大企業でも女性のトップや重役が活躍する報道がなされている。

こうなれば、復職するにしても結婚や育児に機会費用は増える。

高学歴、高収入の職に就くほど機会費用は高くなる。

こうした状況では結婚が遠のくことになる。

※子供を持つか持たないか

また、ベッカー教授は子供の数と質の間にはトレードオフの関係があるとする。

すなわち、子供が少なくなれば子供一人にかける教育費は多くなり、子供を産み育てる費用が高くなり、費用を回収することが容易ではない。

こうした状況では、子供を多く産み・育てるインセンティブは湧かない。

◆周りを見ても結婚を決断するものが少ないとなれば、結婚に対する脅迫観念は薄れ、結婚せずにペットや押し活が常態化する。

インターネットに載っていたことだが、ある識者の見立てでは、「結婚の年収の壁」があり、この壁が2024年には550万円(中央値、以下同様)になったという。つまり、年収が550万ないと結婚を諦めると。

また「子供を持つ年収の壁」というのもあり、20代で525万円、30代で620万円になったという。

平均値ではなく中央値なので、より実態に近い値だろう。

実際、これ以下のものは結婚を諦め、子供を持つのを諦める者が多いということか・・・

◆子供を持つのは自由だ。実体験として大変だと思う。

カネもかかる。

授業料が無料になっても入学金、学校納付金、通学費、塾代、図書費、部活費、修学旅行積立金、小遣い費など。

カネのことは別にしても、子供を育てるのは大変だ。

まず五体満足で生まれてくるか否か。

そうであっても、子供には多くの懸念要因を克服する必要がある。

子供の時には感染症などの病気。

このほか、いじめ、不登校、学習障害、発達障害など各種障害、事故

高校・大学になると、犯罪を招く交友関係やアルバイト先の回避、就職問題。

私の同級生は一人娘を欧米の大学に何千万円もかけて留学させた。

そうした場合、親としても娘が一流企業に就職し、すぐに結家庭に入るのではなく、社会的にも活躍してほしいと願うのは当然だ。

何千万円も教育に掛けたのだから、親も親戚に誇れる一流企業に就職してもらいたいと願うのは人情だ。

多額の教育費を掛け、一流企業でスキルアップを図っていくこと。

ベッカー教授によれば、これが結婚の機会費用を高めるとする。

女性の高学歴化、社会進出は望ましいが、これがどうすれば少子化の要因にならないようにするか、知恵の出しどころだ。

(学23期kz)

故 ゲーリー・ベッカー・シカゴ大教授(ノーベル賞受賞者)

“あの人に会いたい”・・・上條恒彦氏

山口大学経済学部同窓会

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◆1.24今朝放映された“あの人に会いたい”は上條恒彦さん。
バリトン歌手、声優、そして、渋めの役者さんだ。

歌では、”旅立ちの歌”、”誰かが風のなかで”(木枯し紋次郎のテーマ)とくれば、ある年代の人ならつい口ずさんでしまう(笑)

ミュージカルでは、屋根の上のバイオリン弾き、ラ・マンチャの男
役者としては、金八先生、秀吉とくれば、あの存在感のある名脇役だ。

◆若干2歳にして父を亡くすと言う境遇にあっても、その家庭は歌好きの家族で、歌声が絶える事がなかったという。

役者を目指し、上京するも3食が食えない生活…
根っからの大声を生かして、当時流行っていた歌声喫茶の店の呼び込みで生計をたてていた…

ある人のアドバイスがある。
“役者で3年勉強しても食えるとは言えないが、歌を真剣に3年勉強すると食える様になるぞ…”

◆そのアドバイスを生かして生まれたのが”旅立ちの歌”♪
歌詞には”さぁ~今、銀河の向こ〜うに、飛んでいけ〜”とある。上條恒彦さんの中の銀河を飛び越えたのだ。
そして、その歌は今音楽の教科書にも載る合唱曲の名曲♪

“歌”の世界が”ミュージカルの世界”を開き、元々志しにあった”役者の仕事”も生業とする。
上條さんの人生に回り道はあっても無駄な経験はない。

あるインタビューで語っている言葉も良い♪
「失敗したことを何時までも考えるのでなく、あしたのことを思って生きること、それがいいんじゃないかな…」と。
低音バリトンの野太い声で強く生きた人である。

(岡山B)

親爺の俄(にわか)料理

山口大学経済学部同窓会

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◆定年後の脳活も含め、男性向けの料理教室も結構繁盛している

昨日スーパーに立ち寄ったら、”金目鯛”が待っている
よし、よし、我が家に連れて帰ってあげるよ!

親爺好みの親爺による”俄”料理教室の始まり始まり

◆肴特有の臭み取りに熱茶をかけると尾びれが生きているが如く跳ねる

煮汁の仕込みには酒だくをベースに濃口醤油に砂糖味醂生姜で味を整えると、あとは金目鯛さんには申し訳ないが煮汁にダイブして貰おう…
煮立った煮汁に金目鯛さんが馴染んでいく 旨みを増すには長葱しかない


白身と青身の葱に金目鯛の旨みを移し、また反対に金目鯛にその香と甘みをのせる
本当は木製の落し蓋でさらに金目鯛の身に味を馴染ませたいところだが、そこは親爺料理…アルミ箔を纏い、代役を果たして貰う
細かな泡がふつふつと…その箔の内で仕事が進む

煮崩れに気を配りながら、えぃやぁ~と一気に天·地返しだ(笑)
弱火で炊き上がるのを待ちながら、呑むのも良い!
さぁ~て、出来上がりは如何に?

めしあがれ!

◆加味)
我が家ではほぼ40年前、人体実験に近い状態から始まったカミさんの料理…
飼いならされたか、”様々な意”でその軍門に下ったかは知らないが、いいかげんだったのが、良い加減に進化していく!(笑)

親爺が厨房に入る、また厨房に立つ日が来るとは…想像していなかった
これからの平均余命を考えるとまだまだ”様々な意”の修行が続く…


◆追記

名古屋にいる中学生の時からの親友は既にリタイアしていて、料理にも精をだしている
彼に言わせると”天地返しは邪道だぁ〜!(笑)煮汁をかけ続け、仕上げていくのが”仕事”になる”と言う
 
つい時間を惜しんでしまい、天地返しに頼ってしまうようでは、まだまだ初心者だ…

(岡山B)

健康指導の“ 待ち人”さま

山口大学経済学部同窓会

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◆年末に職場の仲間と人間ドックに入港…

30代から始めた人間ドック、偶々父が早逝していたのでその享年を先ず越えるのが目標だった。

(佐田啓二の息子、中井貴一も思いを込めてつくづく語っていた)
あわよくば、その倍と望んでも傘寿におさまる。

加齢とともに、診断書摘要の注意書き、行数は加速度的に増となる。その内に、先ずは”再検”要請が一つ二つ…それから”健康指導”と内容はより密になっていく。
嘗ての栄養指導が初歩段階とすると積年の内に毎年”恒例の健康指導”に至る。

◆生活習慣病…

胴囲が85cmを超えると候補に先ずはリストアップされる。さらなる他の係数が数件該当すると、健康指導当確となる。
これはきっと悲しむべき事項なのだろう。
一方、古希を数年後に控える様になると看護師さんの健康指導さえ、嬉しい、”待ち人”になるから可笑しい。

隔年の脳ドックまで追加検査に入れる御仁から、追加料金の要らない費用重視の御仁まで幅があっても、余り大差が無いのも、いと”おかし”なのである。

◆待ち人まで昇華した御仁は、健康指導の時の次に連絡する日まで記憶に刻んでいて、連絡に遅れがあると「連絡あった?」と…
無頓着のべらぼうは ”あぁ…そう言えば…” のレベルだ。

しかし、予想もしていなかった待ち人からの電話はそこはかとなく嬉しい(笑)
やはり、古希だ。そして、喜寿に向かう。

経験から健康指導の待ち人に脈を探ったら、どうも本命は”僕の様”…
健康指導の効果測定をやってみたい、それだけやり甲斐のあるモルモット?なのか…(嘆息)

丙午スタート ~平和な時代を心から祈る~

山口大学経済学部同窓会

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(学37期 上野 啓)

◆今年は60年に一度の丙午。(ひのえうま)

前回の丙午、昭和41年はまさに私の学年。

丙午に生まれた女性は、気が強く家庭を滅ぼすという、全く科学的根拠のない迷信から、昭和41年生まれは新生児がその前後と比べて20%以上少なかった。

(同級生の女性は穏やかで優しい人揃いです)

その恩恵で、高校入試、大学入試の倍率は低く、福岡の県立高校受験は1.1倍、山口大経済も1.8倍という倍率であった。さらに就職はバブル世代のど真ん中、体育会でもなく、英語もできず、バイトと飲み会に明け暮れ、優が2つしかない私でも大手企業からたくさんの内定をもらえた。(ラッキー人生)

◆こうした競争する環境のない学年で育った事もあってか、丙午の同期の絆は、中学、高校、大学、社会人を通して、思いの外強い。 

その仲間達と、今年は還暦祝いのイベントがたくさん企画される(企画する)事になりそうだ。

還暦イベント第一弾は、福岡の高校の同級生で北海道エスコンフィールドに集い、日ハムvs ソフトバンク戦を観戦しながら、還暦祝いをしようという企画。同級生が日ハムの役員になったこともあり、早々にチケットを手配してくれた。

ソフトバンク戦という事もあり、福岡はもちろん全国から家族帯同で北海道に観戦する同級生も多くすでに30余名の参加表面があった。

敵地北海道エスコンフィールドで博多弁が飛び交うのを今から楽しみにしている。

◆いわゆるジョブホッパー(転職を重ねる)の私であるが、キャリアをスタートとした日系化学メーカーの同期メンバーとの繋がりは今も深い。(わたしの在籍はわずか3年)

 38年前の入社式での社長訓示は100名を超える新入社員を前に「ここにいる全員が30年後は社長になれる。これから我が社は子会社を300社作る」と豪語していた。

その後、その会社は合併や事業売却で残念ながら入社式の社長訓示を実現できた者は誰もいない(笑)

理不尽なことに耐え、酸いも甘いも嫌と言うほど経験したバブル全盛期の同期と、サザンやユーミンのBGMが流れる中での還暦イベントはお互いの慰労とセカンドキャリアを語る場になるであろう。

◆翻って世の中は、新年早々あちこちで分断と対立が顕在化している。

力(軍事力と資金力)があれば倫理(Ethics)は関係ないという世界観が蔓延してきた。

私の母方の祖母は1906年の丙午生まれ。

戦前に満州に渡り、そこで終戦を迎え、私のお袋(当時13歳)と乳飲み児の叔母(当時1歳)を含め4名の子供と命からがら引き揚げ船で仙崎に帰国した。

その後も続く食料不足の飢餓の日々を生き抜いた。

私の親父(16歳で海軍予科練に入隊、人間魚雷回天の搭乗直前で終戦)もまた戦争の悲惨な時代を軍隊の中で生き抜き、戦争のない世の中を心底望んでいた。

◆そして今年、甥夫婦に生まれる子供も丙午。

私の祖母から5世代を超えて引き継がれる丙午生まれである。

日の出山(東京、奥多摩)から拝んだ初日の出のご来光に「男の子でも女の子でも、生まれくる赤子にとって本当に穏やかで平和な日々が続きますように」と切に願った。

丙午還暦イヤーのスタートです。

写真は 今年の初日の出と北海道エスコンフィールド

明治神宮 ③神宮造営に向けて

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年1月 トピックス】

◆明治天皇を記念するもの・・・東京での造営・・・

この動きを推し進めたのは、すでに述べたように、渋沢栄一、東京市長の阪谷芳郎、日本橋区会議長の柿沼谷蔵、東京商業会議所会頭の中野武営たちだ。

ここをもう少し詳しく見てみよう。

◆明治天皇の崩御が明治45(1912)年7月30日だった。

いち早くアクションを起こしたのが7月に市長になったばかりの阪谷芳郎・東京市長だ。

阪谷芳郎(さかたによしろう)

備中(岡山)出身。

大蔵省入省、主計局長から大蔵次官へ。

退官後まもなく政界に転じ、第一次西園寺内閣で大蔵大臣に就任。

明治45(1912)年7月に東京市長になった人物だ。

渋沢栄一の次女を娶ったことは既述したとおり。

◆関東の候補地

明治天皇を記念する造営物をどこに建てるか。

全国から候補地の名前が挙がっていく。

東京では代々木御料地、青山練兵場のほかに都心では陸軍戸山学校敷地、駿河台、目白台、小石川植物園、芝三光坂付近、都下では井の頭公園、多摩川上流、御嶽山(青梅)など多くの候補地が挙がった。

他方、東京の近隣県では埼玉では大宮、朝日山など4か所、茨城が筑波山など2か所、神奈川が横浜、箱根の2か所、千葉が国府台、静岡が富士山など、候補地が少なかった。

このため、関東に造るなら東京、明治天皇の住まいのあった東京ということになっていった。

また、なぜ東京・青山か。

青山の練兵場であり、大喪の会場となったところで、大喪の会場の保存も兼ねてそのまま神社にしようというものだった。

そして早くも崩御(明治45年7月30日)の2週間後、8月12日には東京商用会議所で造営の骨格を決めている。

・内苑は代々木御料地で国費、外苑は青山練兵場で、献金で賄う

・外苑には記念の諸施設を建造

伊勢神宮に匹敵するような「雄大、荘厳」のような施設がイメージされていた。

(学23期kz)

阪谷芳郎 子爵

ノーベル賞考 その② 多様性

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年1月 トピックス】

ノーベル賞は独創的な研究で人類の進歩に貢献した者に授与される。

平和賞や文学賞は別にして自然科学3賞(物理学、化学、医学/生理学)についてみると、研究が類を見ない独創的なものであっても、独りで孤独に研究を続けた結果として実を結んだものではない。

大学、企業あるいは研究機関の中で、研究仲間と議論し、意見を戦わせることで、研究の欠陥に気づいて研究方針転換し、逆に自信を深めることもでき、ノーベル賞受賞者は、研究仲間がいかに大切ということを一様に表明している。

◆研究仲間との論議では、優秀な研究者が集まる中で、異なるバックグラウンド、異なる研究経路、異なる視点・発想が出合い、ぶつかり合い、溶け合うことによって、気付かされ、また「ひらめき」が生まれて、独創的かつ先進的な研究成果が発芽するようだ。

◆自滅する米国

これまでは各国から優秀な頭脳が集まっていた米国。

米国では異才たちがを置く世界最高の大学や研究機関を有しながら、トランプ大統領は彼の思想信条に合わない行動をとる教員や研究者、また学生までもビザを制限し、研究費を削減し最先端の研究の流れを断ち切っている。

これは米国に限らず、世界にとって大きな損失をもたらすものだ。

誰かが止めなければならないが、その役を担う者がいない。

◆米国を離れる研究者

米国に集っていた研究者や学生は、研究拠点や生活拠点米国以外に変えている動きが出ていることが報じられている

行先はカナダであり、欧州であり、日本だ。

この先米国からは徐々にノーベル賞受賞が減っていくことだろう。

ノーベル賞受賞に直結する可能性が高いトップ10%の引用論文数では、すでに中国に大負けしている(別稿で述べる)

こうした中での研究者の米国流入の厳格化、大学・研究機関への資金配分削減は、中国と最先端技術の覇権を競っているはずの米国の自殺行為にならないか。

トランプ大統領が任期を終えて次の大統領にバンス副大統領がなってもこうした流れは変わらないだろう。

では民主党が政権をとれば、流れが一気に変わるのか。

そのように主張する識者を寡聞にして聞かない。

混迷を深める米国、ここに在り。

「同盟国」であるはずの我が国。

米国との付き合い方も、従来のままではよろしくないのだろう。

(学23期kz)

第1回 鳳陽会東京支部温泉ツアーのご案内

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2026年1月 トピックス】


◆寒さが身にしみる今日この頃、温泉活動を始動すべく、第1回の温泉ツアーを企画しました。

まだまだ手探りな部分は多いのですが、参加者の皆さまのご意見をお聞きしながら今後の活動継続への参考としたいと思います。

詳細は下記のとおりです。

◆開催日:1月31日(土)
集合時刻:10時45分
集合場所:都営三田線志村坂上駅A-2出口寄りの改札
施設名:前野原温泉さやの湯処(源泉掛け流し)

https://www.sayanoyudokoro.co.jp/

◆企画の概要:1時間程度入浴後、飲食。

飲食場所は施設内あるいは近隣にはファミレスのサイゼリアもあります。

2次会はなりゆきまかせですが、志村坂上駅周辺に昼飲みできる店はあります。

また、「呑兵衛の聖地」赤羽までは約3km。

◆参加希望者

参加を希望される方は、以下の鳳陽会東京支部連絡フォームから申し込んでください。

連絡・相談・問合せ – 鳳陽会東京支部

なお、今回は初の試みのため参加人数を絞り、先着15名とさせて頂きます。

皆さまのご参加をお待ちしています。

【鳳陽会東京支部の温泉担当・吉岡(38期)】

映画「国宝」に 600人の観客、万雷の拍手

 

山口大学経済学部同窓会

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【2026年1月 トピックス】

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今話題の映画「国宝」を先日観ました。

人間がもつ「業」を見事に描いています。

落語家立川談志が語った「業(ごう)」とは、「人間とは、業を背負った どうしようもない存在だが、それを否定せず肯定する」。そして、「落語とは、人間の業の肯定である」 という。

映画「国宝」の中で展開される歌舞伎役者のそれぞれの「業」。

それについてのストーリは実映を楽しんでいただく事として、そこに提示された問題を追ってみよう。 

  「  」内は台詞

・氏より育ち・・・問題 (宗家の血なのか?養子の芸なのか?) 

 容姿端麗で女形を演じる養子の背中に、任侠であった実父にもあった刺青がある。 

 ミミズクがニシキヘビを鋭い爪でつかむ墨。

 養子「生まれながらの役者の子や、(あんた(宗嫡)は)”血”が守ってくれる。」

 宗嫡「稽古休んだことないやろ。(あんた(養子)は)”芸”が守ってくれる。」

・歌舞伎役者の芸への追求(飽くなき芸への日々の精進)  

 養子「日本一の歌舞伎役者にしてくださいと悪魔と取引してたんや、日本一にしてくれるんやったら他はなんもいらんと・・・」

 

・人間国宝、名代継承問題(大きな伝統的な名代につきたい願望)

  宗家「この世界は親がないのは首がないのと同じや。 

     (あんたには宗家ではない)けど本当の “芸” は刀や鉄砲よりも強い」   

宗家の名代を継承させたのは稽古の芸、養子を選ぶ、しかし、今生の別れとなった際に

  口にしたのは”宗嫡の名”…

・そして、宗家嫡子と養子との芸を通じての友情

 養子「生まれながらの役者の子や、”血”が守ってくれる。」

 宗嫡「稽古休んだことないやろ。”芸”が守ってくれる」

     舞台の袖で、互いのおでこに指ピンをして、二人にとって初の大舞台に臨む。

 宗嫡「泥棒と一緒や。人のもん勝手に取って。いきってるんちゃうぞ!」

     とっかかりながら、「…と怒った方がおもろいやろ」

 養子「結局、歌舞伎は血や。芸なんか関係あるか。血筋や!」

    「…てな感じで怒った方がおもろいんやろうな」」
    と

芸に対し火花を散らすが、互いの友情がそれぞれの存在を敬う。

全体を追ってみると、見事な対句の手法で台詞を詰めている。

類似かその反対か、その2つの句を同じような形式、同じようなリズムで並べ、印象を強める

修辞技法を見事に使っている。(漢文に用いられる手法)

そして、後になって気づく映画の中には何層にも仕掛けられた仕掛けがある。少し穿った見方(本質をついた見方(正)、ひねくれた見方(誤用として)の両方の意)かもしれませんが在日韓国人3世と言われている監督だからこそ描けたのかもしれない。

(韓国の”家”の概念、少し誇張すると”国”への概念)歌舞伎界を題材に通してではあるが、我々に様々な”業”について問うているのかも知れません。


あっと言う間の三時間、観客を決して飽きさせません。
蛇足)取引先出張時、和歌山の業者さんが日高町にある道成寺をご案内してくださった。もとより安珍清姫の悲恋物語など知らない。能楽や歌舞伎の演目「道成寺もの」に出会うことになるのはずっと後日となる。しかし、その導きはあの出張にあった。

(岡山B)