大学時代の“ひとこま”を振り返る その③

Myz(鳳陽会宇部・山陽小野田支部 大学17期)

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2024年 2月トピックス】

◆大学生活は、「野球バカ」であったわけではない。勉学にもそれなりに励んだ。 特に大学後期は、野球がシーズンオフとなり、できるだけ授業には出席をした。F 君(日本勧業銀行、現みずほ銀行)、Mf 君(TOTO)、H 君(住友金属から大学教授へ)、W 君(住 友不動産)などと、よく学内を散策し、これはと思う教授の授業には共に出席した。

彼らの下宿にもお邪魔し、いろんな青春を談義したものである。特に、F 君、Mf 君、H 君とは 卒業する前の“思い出作り”で私の自宅(山口市陶)に来てもらい、私の母の手料理で一晩中飲み明かしたことがあった。私の自宅の庭で撮った4人の写真が今も残っている。

◆翻って、本を全然読まなかったわけではない。時間があれば、山口米屋町にあった“文栄堂”によく行って、本を買って帰った記憶がある。その中で、私の精神的な成長を感じたのは、吉川英治の“親鸞”全集であろうか!数冊を徹夜で読み明かした記憶がある。高校時代までの何となくのんびりした幼さが残る性格から、大学時代は大人としての自分に目覚めた青春時代を過ごせたのではと、今ではラッキーだったと思っている。

◆今年、78 歳。往時を振り返ると“ああすれば、こうすれば”といろんな思いが湧き出てくる。でも、今の自分があるのは、それはそれでよったのだ、と清々しい気分にもなれる。五木寛之に言わせれば“人生 100 年、人生は登りよりも下りが難しい。

でも 70 歳代は黄金期”、80 歳代へ向かうこれから、何を見つけて挑戦していけばいいのか。それとも平穏無事 に、自然に逆らわず、あるがままに過ごしていくのか。

この年齢になっても邪念は続くのである。(了)

(大学17期Myz)

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