随筆 横目で眺めた経済学 ➅サムエルソンのマルクス評

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

◆マルクスの解

古典派の労働価値説を受け継いだマルクス。

労働の価値が詰まったのが商品。

しかし商品ができたとしても、売れなければ物事は完結しない。実現できない幻だ。

ここでは需要側が決定的な役割を果たす。

需要側が納得した「価値」が金銭で払われ、売却が完了。

ここで商品の価値が初めて実現される。

商品が需要サイドと出会う場、そこが市場だ。

結局、マルクスは商品の労働価値は「マーケットによって決まる」、すなわち、「需要と供給」によって決まるとした。

ということは、マルクスは労働価値説を諦め、「需要と供給」説に降参した形になったのではないか。

◆こうしたこともあり、マルキストのオスカー・ランゲは労働価値説を放棄した。

また、マルクスを理解したケインジアンのジョアン・ロビンソン。

彼女は労働価値説に否定的で、マルキストは労働価値説を捨ててしまってもいいと断言している。

学生時代に覗き見た安部先生の授業でも、安部先生はジョアン・ロビンソンに言及される場面が多かったように思う。

ただどのような文脈でジョアン・ロビンソンの名前が出てきたのか覚えていない。

◆サムエルソンのマルクス評

他方、近代経済学の大御所・新古典派「総合」のサムエルソン先生は随分とマルクスを評価している。

教科書である「サムエルソン経済学(懐かしい都留重人訳)」で、サムエルソン先生はマルクスを「経済学者として、哲学者として、歴史家として、また社会学者として”客観的評価”に値する人物」としている。

古典派の袋小路的な問題を追求し、またケインズ的不況の問題をケインズに先立って取り上げたとしている。需要と供給が一致しない場合が生じる過少消費説のことだろうか。

(学23期kz)

第95回通常総会の翌日に

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

岡山Bさんからの投稿

総会の翌日(5/25・日)、博多から岡山にUターンして勤務する事となった職場の元上司と千葉で旧交を深めた (千葉から出向)
と言ってもその方が来岡される時はお声掛け戴くので、ある意味、良い間隔を持って会ってもいる

実はこの方の奥さまの岳父が山口経専ご出身
自分自身が若き頃、可愛く有能な部下であったかどうかは怪しいが(今の体を顧みるとそれは確信に変わる(笑)、呑み仲間のメンツとして、若い頃から、何かと酒の席に招かれていた

その元上司と、思い出話、逸話の交換は勿論、時には二人の社会人人生にあった秘話(笑)の披露。
題材は昔の話もあったが、過去を回想すると言うより、前に前に向かう、精神的には若き二人の憂国の士でもある(笑)

昼間からビールを片手に中華料理をつまみながら、ゆったりとした時間を過ごした。
40早々で躍動感を持って仕事をされていた方が今は全くの好々爺、しかし若き血が滾る

ある話の中でどうしても二人とも思い出せない二人に関連する名社長の名前…翌朝になると『櫻井さん』
不思議と思い出せる(笑)
実は会話の中で、途切れ途切れになる記憶があるとすると、記憶のジグソーパズルのピースの向きを替え、組み合わせを替えて、比較的短時間の内に再生出来ていた記憶、また若い頃が…

今は、その瞬間、脳味噌に掛けた負荷が何処かに残り、ある時、急に思い出す力になる
衰えゆく記憶のメカニズムに「抗う」愉しさだ(笑)
齢をとっていく、いや齢を重ねていく愉しさ、日々これを味わう。

鳳陽会の縁(えにし)は岡山の片田舎で偶然にも繋がり、また30有余年続いています
不思議な記憶のメカニズム、そして「抗う」愉しさと共にもあります

(岡山B)

山口関連参考情報(再送)

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

NPO法人ふるさと山口経営者フォーラム事務局提供による

山口関連情報です。

ご参考までに配布します。

(事務局)

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       ■□■ ふるさと山口通信vol.194(5月25日号) ■□■

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みなさん、こんにちは!

アジサイやホタルの美しい季節がやってきました。

山口県観光サイト「おいでませ山口へ」では、県内のアジサイやホタルの情報を特集しています。

■おいでませ山口へ

・紫陽花の名所&見頃2025

https://yamaguchi-tourism.jp/feature/detail_100.html

・山口県蛍の名所2025

https://yamaguchi-tourism.jp/feature/detail_144.html

山口県へ帰省される方も、されない方もぜひ一度チェックしてみてください。

特集を眺めているだけでも癒されますよ♪

さて、大阪では「大阪・関西万博」が開催されています。

山口県は「ふくの国、山口(HAPPINESS YAMAGUCHI)」をテーマに出展します!

出展期間は6月10日(火)〜13日(金)の4日間。

期間中はさまざまなブースやステージイベントを展開します。

↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓

万博におでかけの方は、ぜひお立ち寄りください!

さて、今月は山口きらら博記念公園大型複合遊具広場や、湯田温泉の「こんこんパーク」、「おいでませ山口館」の「周防大島の海産物フェア」などの情報をご紹介します☆彡

┏━INDEX━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

[1]【新スポット誕生01】山口きらら博記念公園大型複合遊具広場が共用を開始!

[2]【新スポット誕生02】6月1日、湯田温泉に拠点施設「こんこんパーク」がオープン!

[3]【参加者募集】「下関海響マラソン2025」参加申込受付スタート!

[4]【首都圏就活イベント】6月14日、「どらなびEXPO」に山口県ブースが出展!

[5]【おいでませ山口館】5月31日まで「周防大島の海産物フェア」が開催中!

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[1]【新スポット誕生01】山口きらら博記念公園大型複合遊具広場が共用を開始!

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2025年6月4日(水)、山口きらら博記念公園に中国地方最大級の規模となる大型複合遊具広場がオープンします。

遊具敷地は約3,700平方メートル、遊具数等は山口県内最多の全25基128アイテム、メイン遊具の高さは中国地方最大の20メートルとなります。

■山口きらら博記念公園大型複合遊具広場

●遊具概要:

・ぼうけんエリア|大型複合遊具、ふわふわドーム

・のびのびエリア|インクルーシブに配慮した遊具16基

・すこやかエリア|乳幼児遊具

・はつらつエリア|ツイスター、ぶらさがり、背筋ストレッチ、あしのばし

Instagram、Facebook、Xでも情報を発信中です!

4月にオープンしたフラワーガーデンとともにお楽しみください♪

↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓

https://www.kirara-memorial-park.jp/news/2025052000281

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[2]【新スポット誕生02】6月1日、湯田温泉に拠点施設「こんこんパーク」がオープン!

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2025年6月1日(日)、山口市湯田温泉に「こんこんパーク」がオープンします。

大屋根が広がる全天候型広場「こんこん広場」や足湯カフェがある温泉交流スペース、2種類の浴室と貸切風呂を有する温浴施設などを備えた多世代交流・健康増進拠点施設です。

■湯田温泉こんこんパーク

●住所:山口市湯田温泉5丁目2番15号

●概要:

大屋根広場(こんこん広場)、温浴施設、多目的スペース・多目的室、温泉交流スペース、2階デッキスペース、芝生広場・噴水広場で構成。こんこん広場では1,000人規模のイベント開催が可能。

●問合せ:083-922-8009

こんこん広場の一角には山口県ならではの「もちまきテラス」も完備!

湯田温泉の新たな拠点にぜひ足を運んでみてください♪

↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓

https://www.konkon-park.com

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[3]【参加者募集】「下関海響マラソン2025」参加申込受付スタート!

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2025年5月16日(金)に「下関海響マラソン2025」の参加申込の受付が始まりました。

開催日時は2025年11月2日(日)で、コースはマラソン、2kmファンランの2種類です。

参加申込は公式サイトの専用ページにて受け付けます。

■下関海響マラソン2025

●開催日:令和7年11月2日(日)※雨天決行

●申込方法:

公式サイトのエントリーページから申し込み

https://kaikyomarathon.jp/entry

※先着順とし、定員に達した時点の申込、消印まで有効

●コース・定員・参加料:

・マラソン(日本陸連公認)…定員/10,000人(先着)、参加料/12,000円

・2kmファンラン…定員/1,000人(先着)、参加料/2,000円

●申込期間

令和7年5月16日(金)〜7月13日(日)23:59

※定員に達した時点で締切ります。

●問合せ:

下関海響マラソン実行委員会事務局(083-231-2729 ※月〜金曜の9〜17時)

関門海峡と日本海をのぞむ国内屈指のシーサイドコースです!

道下美里選手や猫ひろしさんなど豪華なゲストランナーも参加予定♪

↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓

https://kaikyomarathon.jp

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[4]【移住関連情報】6月14日、「どらなびEXPO」に山口県ブースが出展!

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2025年6月14日(土)に東京国際フォーラムにて開催される「どらなびEXPO」に山口県ブースが出展します。

「どらなびEXPO」とは、深刻化する運転士不足に対応するため、バス運転手に特化した就職イベントです。

■どらなびEXPO

●開催日時:令和7年6月14日(土)11時30分〜17時30分 ※入場無料

●会場:東京国際フォーラム ホールB7

●山口県ブース出展事業者:

・JRバス中国株式会社

・防長交通株式会社

●参加申込:

バス運転手専門 就職・転職支援の求人サイト「どらなび」公式サイトより申込

https://www.bus-dnavi.com/expo

山口県でバスの運転手をしませんか?

興味のあるという方にもぜひご案内ください♪

↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓

https://www.bus-dnavi.com/expo

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[5] 【おいでませ山口館】5月31日まで「周防大島の海産物フェア」が開催中!

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日本橋にある首都圏アンテナショップ「おいでませ山口館」にて、2025年5月31日(土)まで、「周防大島の海産物フェア」が開催中です。

期間中、瀬戸内のハワイ・周防大島でとれた新鮮な海産物が10%OFFの特別価格で提供されます。

■周防大島の海産物フェア

●期間:令和7年5月31日(土)まで

●営業時間:10時30分〜19時 ※最終日は15時まで

●場所:おいでませ山口館(東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1階)

●商品(一例):

寒ひじき、水洗いわかめ、ちりめんいりこ、カットわかめなど

周防大島の海のめぐみがお得に手に入るチャンスです♪

↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓

┏━━━━━━━━━■□■NPO法人ふるさと山口経営者フォーラム■□■━━

┃ NPO法人ふるさと山口経営者フォーラム事務局

┃ contact@furusatoyamaguchi.net

┃ 

┗━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.furusatoyamaguchi.net/ ━━

総会に参加して

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

◆以前、総会の会場として使っていた日立の和疆館が使えなくなって、最近はアルカディア市ヶ谷(私学会館)が会場として行われるようになった。

交通の便が良い市ヶ谷駅から近く、アクセスが楽だ。

今回の参加人員は100名程度と小ぶりな総会になった。

配られた名簿をみると、参加者の大所は20期台だ。私もこの世代に入る。

以前は一桁台の先輩、10期台の先輩も多くおられた気がするが、参加する先輩方も徐々に減ってきた感があるのは致し方ない。

ご本人の体調もさることながら、奥方の状況によっても参加できない場合も増えてこよう。

そういう私も近く、膝の手術を受ける。

以前から気になっていたが30期以降の参加者が少ない。

また、社会人になって間もない若者と言葉を交わしたと思うのだが、何とか友達同士誘い合って来てくれないものか。

しかし、そういうわしも以前は私も今の若者と同様で、同窓会組織の鳳陽会との距離は遠かった。

私が鳳陽会を割と強く意識し始めたのは退職がきっかけだったように思う。

会社時代の人間関係が薄れ、むかし懐かしい人間関係、むかしの仲間との付き合いが一番落ち着く。

何も己を身を護る「防御服」を着て臨む必要はなく、筋肉を緩めたままの気楽な付き合いでよく、それが心地よい。

◆総会

総会の司会は大加瀬さん。49期の方だ。

会場が華やぐ。

支部総会では財務状況の説明があったが、台所は苦しいようだ。

事務局の手当削減、寄付金によっても、赤字体質は解消されておらず、家賃の安い事務所への移転も検討に入るとの話があった。

東京首都圏にある山大の同窓会組織で、事務所を構えているのは鳳陽会だけのようだ。

そろそろ経済学部の東京鳳陽会単体で事務所を持つ時代は無理が来ているのかもしれない。

この際、どうだ、理事長から話も出たように、経済学部単体から、学部を超えた同窓会事務所として運営するのも手かもしれない。

山大には総合大学として、学部の数が多いという強みがある。今回の参加者名後の来賓にも掲載されていたのは人文学部(鴻文会)、理学部(鴻理会)、医学部(霜仁会)、工学部(常盤会)の名前があったが、東京首都圏には他にも、教育学部、農学部、新しい国際総合科学部もある。

(経済学部出身のご主人を持つ教育学部出身の方も結構多い)

こうした合同の事務所として装いを新たに再出発するのも良い。

ゴルフコンペにしてもそうだ。

春と秋には鳳陽会のコンペがあるが、このコンペも現在「経済­=鳳陽会」単独で、2~3組ほどのゴルフ会だ。

他学部の同窓会にも声を掛け、合同コンペや各学部で対抗戦をやるのも面白い。

毎年秋に開催されている歴史散策・長州歴史ウォークでは他学部のほか、長崎大(瓊林会)や小樽商大(緑丘会)からも参加があるようだ。このように、各部を超えて、山大の枠を超えてというのもアリだ。

あるいは、鳳陽会の事務所に大学の東京事務所機能を兼ねることも考えてはどうか。

山口大学本体の東京事務所は10年ほど前、田町の東京工大の施設にあった。そこに他の地方国立大20校ほどと一緒に、東京の出先として事務所を構えていたが、再開発で退去して久しい。

他の私大では東京駅の前に東京事務所を持つ大学も多い。学生諸君の就職活動の立ち寄り先として使っても良い。

収支改善のための会費値上げの話は出なかった。

会費はかなりの間据え置きが続いているため、会費の値上げも収支改善の選択肢のひとつにはなる。

しかし会費の値上げは最後の最後だろう。

会費意を上げて退会者がドッと出ては元も子もない。

◆鳳陽先生のご子孫

今年の総会の特別ゲストは上田鳳陽先生のご子息だ。

これまで上田鳳陽先生のご子孫については、明らかになっていなかった。

鳳陽先生といえば山口大学建学の祖。顔写真や似顔絵も残っていなければ、広く知られた本もなく、このため鳳陽先生の研究者もほとんどいない。

鳳陽会の会報には毎年鳳陽先生の命日12月8日に学長以下、山大関係者で乗福寺にある鳳陽先生の墓石にお参りに行かれる記事が掲載される。

鳳陽先生の法要だ。

ゲストの誠一さん(上田家第8代)のスピーチでは、松山の住人となった誠一氏の曾祖父の方が、「山口からお声がかかり、たびたび山口に行っていた」との話が聞かれた。

おそらく山口高商からの声掛けだったのだろう。

大学からの来賓である谷村学長や有村学部長も上田家との交流の復活を喜んでおられた。

・七村さんのスピーチは若者向け起業と社会貢献の話で、若者に聞いてほしいスピーチだった。

起業をし、大きく儲け、大きな社会貢献をしてほしい旨。

具体的には母校山大基金への寄付を呼び掛けるものだ。

また、長期にわたる寄付講座を担当するタナベコンサルティングの大裏氏のプレゼンに次に、岡山からは内藤幹事さん。

内藤さんは以前から東京支部のホームページにも投稿がある。

経済学、経営学に始まり、投稿の題材は幅広い。

また、学生時代当時のことを良く覚えておられるのが感心だ。

・若手でスピーチをしたのは64期・青年実業家の窪井君と安平君。

彼は七村さんを目標に掲げている。

会場では七村さんと名刺交換し、話し込んでいる姿が目にはいった。

また、この春新社会人となった大学院・修了の王さん、新人男性二人(東芝、三菱UFJ)が続いてスピーチ。

◆余興

東京支部の余興の名物となったじゃんけん大会。

山口の銘酒が景品となっている。

最近、山口の酒は評判が良く、獺祭、東洋美人、貴、天美など、ブランドとなった銘柄も多い。

じゃんけんで勝っての銘酒のゲット。

会費の半分を取り戻した方もいるだろう。

山大発の酒といえば、長州学舎。

私も山大生との仲間内の飲み会では山大のオリジナル銘酒「長州学舎」を持参することがあるが、この酒は一般の酒屋では手に入らない。

山大の生協を通じてしか手に入れることができない。

山口のアンテナショップ「おいでませ山口館」にも置いていない。

長州学舎も並べてほしいものだ。

また、宮城の内ケ崎酒造が作っている、そのものズバリ「鳳陽」という酒がある。

この酒もあれば、じゃんけん大会がさらに面白くなりそうだ。

私が欲しいくらいだ。

◆校歌・寮歌

学長・学部長も法被姿で登壇の上、高唱。

山大、山大と連呼する山大学生歌

朗らかなメロディーの鳳陽寮寮歌

春を弔う落英か・・・で始まる山都逍遙歌

壇上からフロアーまで肩組見合っての大合唱となった。

鳳陽寮寮歌の際には、支部長さんが檄を発し、寮歌の後はエールで締めた。

手慣れたものだ。

寮歌といえば秋の日本寮歌祭がある。

寮歌祭には時々はテレビも入る。

今年の秋の日本寮歌祭も是非若者にも参加してほしいものだ。

寮歌祭へ参加したことがあるが、我々と交流のある長崎大・経済が大軍団で乗り込んできたことがあった。小樽商大も昨年に初参加。

寮歌祭には補助が出て格安で参加できた印象がある。

若者にも参加してほしい。

長崎大にも応援団出身者がいた。

小樽商大の後援会事務局長も応援団出身だ。

声の出し方、身振り・手ぶり、堂に入ったものだ。

鳳陽会にも応援団出身者が欲しいところだ。

毎年袴姿で校歌・寮歌のリーダーだった木村進先輩(学11期)が昨年の総会の一月後にお亡くなりになっている。

残念な話だ。

◆次は大阪

次回開催地は大阪。

東京から大阪へ支部長同士が握手。

今年の懇親会は夕方5時に始まり、終わったのは19時。

遠くから参加された来賓や各支部幹部の方にとっては、帰りの飛行機はなく、新幹線も乏しくなった頃にあたる。

2次会は会場から至近、昨年と同じ居酒屋だ。

あいにく外は雨。

しかし、明日は日曜だ。

遠方からの参加者や、受け付けを担当された若手の方々、約30名が集った二次会。

来賓の大学関係者、鳳陽会の重鎮などVIPの姿もあった。

また女性の皆さんの姿もあった。

肩ぐるしい総会の懇親会とは違い、笑いのこぼれる和気藹々とした交流が続いた。

(1975年卒 榎田悦朗)

万歳三唱!

お疲れ様でした。

慶喜公、その外れた思惑 ②鳥羽・伏見の戦い

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

◆戦いの前夜、薩摩の挑発

討幕を目指していた薩摩は大政奉還で名目を失った。

西郷は討幕の口実を作らんがため、江戸の薩摩勢力に指示し、町荒らし、放火、挑発行為を行っていた。

これに業を煮やした佐幕派の庄内藩が三田に近い江戸の薩摩藩邸の焼き討ちを実行。

この話が大阪城に伝わったのが、慶喜が二条城から移った年の暮れの12月28日だった。

これを聞いた主戦派(会津、桑名、新選組)は沸き立ったという。

諸藩の江戸での「薩摩憎し」の情念を抑えきれず、翌慶応4年(1868年)1月1日、慶喜は討薩の表(ひょう)を著す。

慶喜は天皇のいる京都近郊での戦争を嫌い、決して戦端を開かないよう命じたとされる。

旧幕府軍の京都への進軍は、薩摩の勢力を京都から追い出し、慶喜自らが改めて上洛して新政府を立ち上げるための、露払いとしての軍事行動という位置づけで、会津、桑名などが京都をめがけて進軍した。

しかし、1月3日、薩長軍が発砲した。

旧幕府軍は、結局西郷の挑発に乗った形で鳥羽・伏見の戦いが始まった。

しかし何と、ここで幕府軍が敗れてしまった。

幕府側の読みでは幕府軍の圧勝する戦いのはずたったのに。

なぜあ。

もともと、戦闘は予定していなかった。そこへ薩長から攻撃を仕掛けてきたため、準備不足の幕府軍は大阪城に逃げ帰る。

どうする、慶喜。

ここで慶喜が徹底的に薩長軍と戦っていたら、事態は変わっていた

という識者が多い。

そうかもしれない。

しかし、慶喜は戦うことをしなかった。

薩長軍の奥には天皇がいる。

天皇がとられた形になっている。

ここで徹底的に戦えば、朝廷に向かって銃口を向けることになる。

ここで慶喜は恭順を選ぶ。兵を残したまま、江戸に戻り、朝廷への恭順を示した。1月6日、榎本武揚がいない開陽丸に乗り、海路、江戸へ。

慶喜は頭脳明晰で機をみるに敏であったために移り気に見え、育ちの良さからくる優柔不断もあったとされる。

その直後、朝廷は慶喜追討令を出すに至る。

慶喜は朝敵となった。

江戸の小栗が分析した両軍の比較がある。

京都進軍幕府総兵力 23700

うち(幕府直属軍の16400、及び会津・桑名など諸藩連合兵)

幕府直属軍は歩兵・騎馬・砲兵の編成。1兵1銃、銃はミニエール銃(照準装置付でライフリング入り)、

火砲はフランス式4斤山砲(4キロ砲弾、射程距離1000メートル)

対する薩長合同軍は6000

歩兵中心。

銃はゲベール銃(照準装置なし、ライフリングなし)

火砲は射程距離700メートル。

幕府が負ける筈はなかったのだが。

兵力について薩長が新式・近代武装で、幕府軍の装備が劣っていたという説は間違いのようだ。

また、慶喜の戦意が希薄だったために負けたというのも逆で、戦う意思のない幕府軍が(慶喜公上京の御先供のため薩長軍が道を譲り入京できるとの読みもあり、)狭い鳥羽街道、伏見街道を密集縦隊で行軍し、薩長から数度、十字砲火を浴びたために敗北、敗北したために戦意を喪失したのだ。

◆錦の御旗

1月4日、淀川北岸に翻った錦の御旗三本。

これが決定的な要因で、これによって慶喜公は腰砕けになったようだ。

そもそも「尊王」教育を父・徳川斉昭から刷り込まれていた慶喜は天皇への恭順の途を選ばざるを得なかったのだ。

(学23期kz)

「120」への拘り

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

岡山支部 岡山Bさんからの投稿

◆以前トッピックスに投稿した時は100回目の献血を目指す話だった。看護師さんの勧めが背中を押した。
2025年4月には120回目の献血に。自分の中では少し拘ったものだ。

2021年5月1日、横浜港の客船でコロナの集団感染のニュースで始まったコロナ禍…
短期的な経済動向だけでなく、長期に、また社会的にも大きな影響を及ぼした。既に我々みんなが国から地方自治体から給付を受けたものは、天授でない。将来世代に問題を先送りし、その負担をその世代にお願いするものとなった。
一方、献血も5年に渡り、慢性的な不足の時期を送る事となった。

◆全血採血は次回まで2カ月の間隔制限を受ける。一方、血漿、血小板献血と言う成分献血になるとその制限は一挙に2週間と短いものになる。この事を熱心に解説、引導戴いたのは、常盤工業会(工)の先輩である。(3年置きに交流する山大岡山支部連合同窓会のメンバー)

成分採血すると定期的に自分の血液で自身の健康管理は出来る。その上、今喫緊に発生している慢性的血液不足にも役立つものだぞとの話。
中々、自分の様な市井の人は、世のために役立つことを簡単には出来ない。献血はある条件が整うと可能だ。

ある程度の健康体である事、大きな手術、多量の輸血を受けたことがないこと、常用する薬が献血に影響しないもの…
そうは言っても、加齢とともにそのハードルはだんだんと上がっていく。
自分自身も仕事が多忙な時期、血沈(比重)が足りず、何年も予備検査すら合格しない時があった。

◆時の周期は干支なども含め、12進法で進む。
献血1回目は教養学部時代、吉田キャンパスの献血バスで始まった。当時毎日新聞山口地方版で連載されていたのは、「花なき山の山かげに」(80年に向けて)である。

「120の拘り」は「時の12進法」である。

18の青い時の始まりが今は60代半ば、銀の時となった。これからも12進法を可能な限り、ゆっくり回していこう!
「花なき山の山かげに」は今年120年になる。

(岡山B)

経済学部前庭にある鳳陽寮・寮歌碑

明治32(1899)年、当時の国文学担当・佐々政一教授による作歌。

寮歌の中では非常に古く、百年以上も歌い継がれているものは全国的にも少ないとされる。

トランプ劇場に思う その④ 規制緩和とガイアツ

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

規制緩和の話は昔からまな板の上には乗るものの、どうも話が先に進まない。

今回トランプ政権が仕掛けてくるディールの際、過去にも焦点のひとつになったように、今回も自由化・規制緩和が問題になる可能性がある。

規制緩和については安部政権が「ドリルですべての岩盤規制を砕く」と表明し、世界の注目を集め、成長戦略の一丁目一番地とされたにも拘わらず、雲散霧消した。

現状は関係者の力関係、利害関係が一致し、いわば均衡状態にあるとする。この場合、日本国内の内なる力をもってして均衡を崩し、新たな均衡に移るのはなかなか困難だ。パワフルな「抵抗勢力」が介在するからだ。

こうした時には外からのチカラに期待したくなる。

情けない話だが、この際トランプショックを追い風に、自らできなかった規制緩和を進めるのも手だ。

◆コメが高い

コメが高く、ここ何か月もコメを買っていない。

輸入米でもいい。インディカ米でいい。

インディカ米は外地で食べ慣れており、チャーハンにして、たらふく食べたいのだが、なかなか容易に買えず、価格もどうしたこたか安くはない。

そもそも日本の政策当局の判断は生産者、サービス提供者に偏っている。

コメ、然り。

これはなぜか。

ここでは深く論じないが、供給者サイドを守る諸力に比べ、まず消費者を守る官庁が弱い。

米国では財務省、連邦取引委員会、国務省の経済部門、司法省反トラスト局が目を光らせている。

また、昔の話になるが、米国には消費者運動のファイター・弁護士のラルフ・ネーダーという有名な男が活躍した。

◆弱者保護

日本の規制緩和がなぜうまくいかないのか。

規制は「弱者保護」のためにあるとする。

公共料金を取ると、民営化されても、価格の決まり方は競争的なものではない。

携帯料金然り。携帯料金も高い。

行政も是認、政治も是認。両者とも消費者の方を向いていない。

いわゆる規制を担当する官庁(役所)や族議員、業界団体などが一体となった「スクラム」だ。

◆社会通念

もう一つの理由がある。

「競争が悪、協調(談合)が善」という社会通念が邪魔してはいないか。

競い合う、仲間と切磋琢磨し合う、といえば聞こえが良い。

言葉は美しいが、これが合理性や効率性を壊していないか。

実際、競い合えば、お互い膨大なエネルギーが要る。

競い合いの逆は何か。

話し合い、協力・協調だ。

和をもって貴しとなす。

これは楽だ。

先日もホテル業界の価格に関する情報交換があったとされ、公取は業界団体に警告を発したと報じられていた。

供給者が和をもって臨む場合、事業者の商品・サービスの「カルテル」、公共入札の「談合」へ傾くのも自然のように思える。

問題は消費者サイドの便益を誰が守るかだ。

「公取の出番」。これもあるだろう。

もう一つが司法。

これはどうだ。

◆司法

日本の司法制度は行政に遠慮して、その方向に沿った判決や判断が多い。

混乱させない、という理由で、1票の格差に見られるように、違憲状態の総選挙やり直しを命ずることもない。

米国や英国では司法が的確な判断をしてくれるはずという安心感があるため、大きな投資も可能となり、新しいイノベーションを決断することができるともいわれている。

なるほど、法曹界!

ここにもっとスポットライトが当たってほしい。

裁判官も政治家同様、公務員特別職だ。報酬も手厚い。

日本だけではなく、トランプ劇場の本場米国でも、今こそ裁判官に冷静に、長期的な目で判断を下してほしい。

目先の自己保身の裁判官、権力者に対して手加減する司法の徒は勘弁願いたい。

両国の国民はそう思っている。

(学23期kz)

若かりし頃のラルフ・ネーダー氏(1934年2月27日~)
正義の女神 テミス像

野村慶太郎さんがホスト役の【思いつき昼飲み会・東京編】に参加

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】


5月17日(土)の東京は朝から生憎の雨でしたが、渋谷区広尾の「バイオガイアdaigo」で開催の掲記昼飲み会に参加して来ました。

野村 慶太郎(57歳)さんはFacebookで日々歯に衣着せぬ投稿で人気があり、友達数が上限の5千名に達し、フォロワーが4万人おられる方で私は4年半前に友達になって頂きました。
現在は広島県山県郡安芸太田町の田舎に在住です。
これまでは、現在されている仕事に殆ど触れられることもなく、自由なテーマで全体公開されていましたが、特定の人以外は殆ど会われなかった方です。
今回、Facebookの友達やフォロワーにも会ってみたいと思われるようになり、東京、広島で各5日間のイベントとなりました。

早めに到着しましたので、会場のお店を利用し、ギリシャヨーグルト等を食し、スタッフの方と談笑していましたら、野村さんが到着され、名刺交換をし、自己紹介しました。

その後、野村さんのされている現在の仕事のプレゼンテーションがありました。
バイオの仕事をされているのは存知上げていましたが、バクテリアを始め目から鱗のプレゼンでした。
今回のイベントは参加者の95%が女性で、野村さん同様、今日の私も遂にモテ期(モテ紀)到来かと思ってしまいました。
10:30~14:30迄4時間滞在しました。

(学22期 Y・Y)(会社法、永倉ゼミ)
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慶喜公、その外れた思惑 ①大政奉還

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

◆不思議の負けなし

「負けに不思議の負けなし」

野村監督の言葉ではない。

◆薩長と朝廷側近の結託

関ケ原の戦いが終わり、江戸幕府が成立して以来、討幕に執念を燃やしていた薩長。

他方、薩長の他にも権力の中枢近くに反幕勢力がいた。

朝廷に仕える公家たちだ。

攘夷・鎖国派が優勢だったとされる。また、当時、国学が普及し、王政復古の機運が高まっていた。また、江戸時代には幕府が禁中並公家諸法度で朝廷・公家を縛ったこともあり、幕府への批判が強まっていた。

そうしたところへ、勅許なく通商条約を締結し、開国を決めたことで、幕府を強く非難した。

若き明治天皇を支えた三条実美や岩倉具視だ。

ここに薩長と攘夷派の公家が藩幕つながりを強める要因があった。

こうしたこともあり、薩長はこれら公家と組んで倒幕の機会を窺っていた。

この両者の結託の前に、慶喜公は翻弄されることになる。

両者の結託の奥には幕府をも越える最高権力者「天皇」がいたのだ。

◆大政奉還

江戸幕府への幕、それは江戸幕府の最高権力者、自からが引いたものだ。

慶応3年(1867年)10月14日、慶喜は徳川幕府の京都における拠点二条城で策を練り、大政奉還することを決した。

江戸開城の前年にあたる。

なぜ大政奉還したのか。

◆慶喜の思惑

慶喜は欧米列強が日本に押し寄せる中で、慶喜には外国と並び立つには、権力を集めなければ国として立ち行かないとの見解を持っていたとされる。

けだし慧眼だ。

ではどこに権力を集めるか。

幕府が行ってきた勅許を得ない外国との条約締結には無理がある。

ここは朝廷へ一元的に権力を集め、幕府は朝廷から委任を受けて実務を行う・・・その方が、事はうまく進むのではないか。

<大政奉還をしたとしても、江戸幕府にはしかるべき役割が回ってきて来るのだろう、幕府にはまだしっかりした屋台骨が残っているのだから>・・・と。

足元では、まもなく西郷・岩倉が動いて、近く討幕の密勅が下るとの噂も聞こえていた。

こうした西郷の動きに対しては、大政奉還という先手を打つことで、武力討幕という西郷の思いを封じることができる。

これは慶喜流の賭けだったのだろう。

◆当てが外れた慶喜

しかし、この駆け引きは薩長や薩長派の公家が一枚上手だったといえる。

大政奉還によって、討幕の名目を挫かれた西郷は朝廷の名で王政復古の大号令を発し、自らの「新たな政府」を立ち上げる形にし、同時に慶喜の辞官、納地を決定、一気に慶喜の追い落としにかかった。

ここに慶喜の思惑が大きく外れた。

では慶喜はどうしたか。

慶喜は官を辞することは受けたが、徳川の領地だけ一方的に朝廷に差し出す納地を拒否し、抵抗した。

しかし、薩摩と一戦交えることは、朝廷・新政府と戦うのと同義。

これを嫌った慶喜は、12月12日、朝廷に近い京都二条城から徳川の本格的な軍事拠点であり、会津、桑名藩など旧幕府勢力1万5千(薩長兵は5千)が控える大阪城に勢力を移し、事態の打開を図ろうとした。

だが、続く局面でも再び思惑が大きく外れてしまった。

つづく

(学23期kz)

二条城

(学23期kz)

随筆 横目で眺めた経済学 ⑤モノの値段

山口大学経済学部同窓会

鳳陽会東京支部

【2025年5月 トピックス】

◆価格と価値

値段はどのように決まるのか。

価格の根源、源泉は何か。

価格の根源には「価値」があり、価値は投下された労働から生まれるとする労働価値説がある。

◆労働の価値

労働価値説はマルクスの専売特許ではなかった。

アダム.スミスやリカードといった「古典派」の大御所を経てマルクスに受継がれたとされる。

労働価値が体化されたのが価格だという。

ちょっと待て。

例えば1時間の労働。誰が働いても同じ価値なのか。

それは違うだろう。

労働者にはベテランもいれば新人もいる。

二人の「労働価値」を比べてみると、明らかな差がある。

ベテランは作業が早く、間違いも少ない。

これに比べて新人は作業もノロく、間違いも多いので新人の給料はベテランよりはるかに少ないのが当然だ。

うちの倅も、新人を教育するのが嫌になるという。

仕事も全く分からぬものの、初任給が跳ね上がった新人。その新人を教育する先輩格の倅の給与との格差はあまりないので嫌になるという。

二人の社員の1時間当たりの労働価値が同一であるわけがない。

また、商品ができるまでに関わったのは「労働」だけではない。土地も然り、材料の購入や投資に用いる資金も然り。

これらは土地代として、資金調達に伴う金利も価格の一部を構成している。

「労働」価値説から価格の決まり方一般を導くのには無理がありそうだ。

◆効用学派は古典派の労働価値説を考察し、彼らの学説にとって「労働力を生産過程における唯一の希少な資源と仮定する特殊モデル」と解釈した。

サムエルソン先生も労働価値説は需要をもたらす効用とは独立に労働費用だけから価格を導こうとするが、嗜好や需要のパターン、労働以外の要素(土地)なども考慮に入れる必要があるとする。

こうした近経の価格理論と、マル系の労働価値説をどのように統一的に理解するのか。

並び立つ経済学の体系の二本の大樹。

私が学生の頃、それぞれが、それぞれの体系の精緻さを誇るだけで、山大の学内で、また日本の経済学界で二本の大樹の比較対照が大々に学生の前に披露されることはなかったように思われる。

(学23期kz)

山口高商卒・玉野井芳郎東京大学名誉教授の著作物

玉野井芳郎 – Wikipedia